DeNA・オースティン2発！筒香代役で球宴出場御礼　キング岡本和、村上を猛追の13、14号

2024年07月20日 05:30

野球

DeNA・オースティン2発！筒香代役で球宴出場御礼　キング岡本和、村上を猛追の13、14号 — ＜ヤ・D＞6回、2ランを放つオースティン（撮影・尾崎　有希） Photo By スポニチ

【セ・リーグ DeNA8―7ヤクルト（ 2024年7月19日神宮）】神宮球場の三塁側のファウルゾーンを歩いてロッカーへと向かうDeNA・オースティンが、誇らしげにスコアボードを指さした。「あそこに書いてある17本のヒット、あれが全て。全ての打者が粘り強く戦った結果さ」。今季最多タイの17安打で8得点を奪った打線の中心には、間違いなく背番号3がいた。

　まずは2回、左中間に13号2ラン。1点を追う6回は梶原の適時打で同点とし、なお1死一塁で金久保が投じた2球目の直球を右翼席に運んだ。決勝の14号2ラン。21年9月12日の阪神戦以来3年ぶり1試合2発を記録した助っ人は、右手を夜空に突き上げた。

　前日に左肋骨を疲労骨折した筒香の代替選手として来日5年目で球宴初出場を決めた。6月は20試合に出場して打率・346、5本塁打、17打点で3年ぶり3度目の「月間MVP」も受賞。“代役”とはいえ球宴出場にふさわしい活躍を続けてきた男は「筒香は本当に素晴らしい選手。彼自身は残念だと思う」と背番号25の思いも背負い、夢の舞台で大暴れする準備もできている。3試合連続で「2番」に座って「超攻撃的オーダー」の核としてもフル回転する主砲を三浦監督も「いろんなことがあったが、彼の2発は本当に大きかった」と称えた。

　8―7の「ルーズベルトゲーム」の打撃戦を制し、今季最多タイの貯金5で3位ながら首位の広島と0・5ゲーム差。オースティンは「今日の勝利は本当に大きい」と力を込める。これで7月は6本塁打。コンスタントに快音を響かせる主砲のバットが、この夏をもっと熱くする。（大木　穂高）