日本ハム・北山亘 “廃部危機”支えた仲間と再会「お前には打たせねえよ」1軍復帰へパワーもらった

2024年07月20日 08:00

野球

日本ハム・北山亘 “廃部危機”支えた仲間と再会「お前には打たせねえよ」1軍復帰へパワーもらった
鎌ケ谷での練習に参加した日本ハム北山 Photo By スポニチ
 完全復活に期待したい。左第3趾(し)中足骨疲労骨折で離脱していた日本ハム・北山亘基投手(25)が、実戦復帰した。18日のイースタン・リーグの敵地でのくふうハヤテ戦に6回から2番手で登板し、46球をなげて2回2/3を1安打無失点と上々の内容だった。
 さらに、その場で思わぬ再会があった。京都周山中軟式野球部で1学年後輩だったくふうハヤテの富山太樹外野手(23)だ。試合でも対戦し、結果は高めの直球で空振り三振。「10年ぶりぐらいに会いました。京都から出て静岡の球場で再会して、また戦う巡り合わせになるのが凄い。しっかり154キロで空振り取ってやりました。“1軍の球見ましたわ~”って言ってて、僕も“お前には打たせねえよ”って言って。後から(映像を)見返したらあいつの時だけめっちゃ本気で投げてました」と先輩の意地を見せた。

 中学時代はお互い投手で、富山は北山が卒業した後にエースとして活躍。北山が中3時は1~3年合わせて部員はわずか14人だったという。しかも、1年生が入る前までは北山の学年が3人、富山の学年が4人の計7人の部員で「7人になったんで廃部しかけました」と笑う。それでも、3年時には京都市の大会で4強に進出。試合後にはグラウンドで肩を組んで2ショット撮影し、自身のインスタグラムにも投稿した。

 それまでは連絡先も知らなかったというが「お互い凄く仲がいいので、会っても変わらず話せる。田舎だったんで北山さんとかじゃなくて、“亘基君”って呼ばれてます。(関係が)近すぎてわざわざ連絡して話すこともなかったので。そこで連絡先を交換しました」と再会を喜んだ。

 乙訓(京都)の3年春の選抜に出場し、国学院大からBC栃木でプレーした富山も、現在23歳だがNPBの舞台を目指す一人。「なかなか厳しい世界だけど、頑張っているので応援したい」とエールも送った。自身も1軍復帰を目指し、順調にリハビリ期間を終えて今は全快。「球速も(以前の)1軍の時と変わらないので、大丈夫。早く1軍で投げたい」と鼻息を荒くする。後輩との再会を刺激に変え、野球の研究熱心な姿勢から「教授」の愛称を持つ右腕は1軍復帰への準備を進める。(記者コラム・田中 健人)

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