ド軍ベテラン記者 大谷翔平が38号も復調には懐疑的 米記者は30球団制覇弾に触れず不振原因を徹底追及

2024年08月18日 15:51

野球

ド軍ベテラン記者 大谷翔平が38号も復調には懐疑的 米記者は30球団制覇弾に触れず不振原因を徹底追及
試合後、取材に応じるドジャース・大谷(撮影・笹田 幸嗣通信員) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース2-5カージナルス ( 2024年8月17日    セントルイス )】 ドジャースの大谷翔平投手(30)が17日(日本時間18日)、敵地でのカージナルス戦に「1番・DH」で先発出場した。第3打席でカージナルス戦初本塁打、4試合ぶりの一発となる38号を放ち、日本選手初のメジャー全30球団制覇を達成した。大谷は今季7度目の1試合2盗塁を決めるなど奮闘したが、チームは3ゲーム差の2位ダイヤモンドバックスが敗れている中で5連敗中だったカージナルス相手に手痛い敗戦。2位パドレスが勝利したため、再び2ゲーム差に迫られた。
 大谷は試合後、本塁打の感触を問われると「甘い変化球でしたけど、結果的にホームランになってくれてよかった。他の打席もいいクオリティーにしたいと思っています」と振り返った。また、8月に精彩を欠いている要因を問われると「100%自分の動き、技術的な部分かなと思います。動き方じゃないかと思っている。構えている段階でいい未来が見えていない感じではある。それをアプローチやいろんなところで補うのも技術ですし、自分の状態を上げていくのも技術だと思います。(悪い部分は)スイングよりも構えだと思っている。攻め方が大きく変わっているわけではない。どんな球種でもストライクにきたボールは打てるボールだと思っている。打ったと思ったボールが空振りしたり、ファウルになっている状態があまり良くない」と説明した。

 地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のベテラン記者マイク・ディジオバンナ氏は自身のXに「大谷がホームランを放ったことで3週間のスランプを断ち切るかもしれないし、そうでないかもしれない。彼は7月28日以降の18試合で6HRを放ち、打率.147(75打数11安打)である。時折放たれる長打が彼にとって何かを解き放つ助けになったわけではない」と投稿。この期間は本塁打を放ちながらも状態が上向いていないだけに、この一発が不振脱出のきっかけとなるかには懐疑的な考えを示した。

 この日の試合後、大谷は日米メディアの取材に対応したが、米メディアは6問中5問が最近の不振に関する質問。30球団制覇弾に関する質問は出ず、不振の原因を徹底追及した。

 3回までに2盗塁を決めて足で魅せていた大谷が、今度はバットで見せた。5回2死走者なしで迎えた第3打席。カウント1―1からナックルカーブにやや泳がされながら粘り腰でバットで拾うと、21度の低い角度で右翼方向へ。打球速度111.9マイル(約180.0キロ)の低弾道弾で、侍ジャパンで同僚だった右翼ヌートバーの頭上を越えて右翼ブルペンへ飛び込んだ。飛距離は384フィート(約117.0メートル)だった。30球団から本塁打を放つのはベッツ、ソトらに並んで現役19人目で、引退した選手ではミゲル・カブレラら過去62人が達成している。

 大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者は、過去に40本塁打&40盗塁を達成した過去5人の達成時の試合数を紹介。最速は2006年、アルフォンソ・ソリアーノの147試合が最速で、大谷はこの日で121試合目。史上最速での大台到達の可能性もありそうだ。

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