【甲子園】関東第一の進撃支えた臼井部長と米沢監督の絆 いつか必ず2人で頂点へ 再挑戦始まる

2024年08月24日 05:00

野球

【甲子園】関東第一の進撃支えた臼井部長と米沢監督の絆 いつか必ず2人で頂点へ 再挑戦始まる
<関東一・京都国際>グラウンドを見つめる米沢監督(左)と臼井健太郎部長(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権 決勝   関東第一1-2京都国際 ( 2024年8月23日    甲子園 )】 【声援よ君に届け】今年も別れのときがやってきた。1点を追う10回2死満塁。関東第一の3番・坂本慎太郎(2年)が空振り三振に倒れたが、一塁側ベンチの臼井健太郎部長(48)の目に涙はない。「助けてもらった。指導しても嫌な顔はしない。飛び込んで来てくれる。気持ちのいい学年だった」。次から次へと感謝の言葉があふれ出た。
 高校野球は部長、監督が両輪となり、チームを運営する。米沢監督とは中大野球部の同級生。宮崎からの上京で不安もあったが「一番気さくに声をかけてくれた」。時がたつにつれ絆は深まり、ことあるごとに「将来は指導者になりたい」と打ち明けた。4年時の米ロサンゼルスキャンプで撮ったツーショット写真は今も宮崎の実家に飾り、帰省するたびに「こんなに長く一緒に働くとは」と思いを募らせる。

 中大卒業後は社会人野球のワイテックでプレー。引退後、関東第一から野球部の寮長としてオファーが届いた。同校の指揮官となっていた米沢監督が「友の夢」を忘れるはずがない。15年からは部長となり、大学時代と同じく2人で日本一の夢を追いかけてきた。

 「凄く良い経験をできたと思う。3年生には我慢して、もがくことを忘れないでほしい」。試合後、ナインへの思いを言葉にすると涙が止まらなかった。2人で日本一を目指す挑戦がまた始まる。 (柳内 遼平)

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