ソフトバンク・緒方 久々のスタメンでプロ初マルチ 小久保監督もニンマリ「よく頑張りました」

2024年09月12日 05:00

野球

ソフトバンク・緒方 久々のスタメンでプロ初マルチ 小久保監督もニンマリ「よく頑張りました」
<楽・ソ>5回、今宮の適時打で生還したソフトバンク・緒方がチームメートに迎えられる(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク9ー2楽天 ( 2024年9月11日    楽天モバイル )】 ボールは走者より、速い。一塁から二塁と、左翼の定位置から二塁では距離が違うとはいえ、ストップがセオリーだった。ただ、ソフトバンクの緒方は自信を持って走った。
 「(左翼手が)捕った体勢で行けるかなと思いました。思い切って行くことが一番」

 0―2の3回1死一、三塁、川瀬の左犠飛で1点差に追い上げた場面。一塁走者だった25歳は左翼手・阿部の動きを見ていた。素早く落下点に入ることはせず、背走しながらの捕球。重心は体の後方だったことを確認し、タッチアップをした。想定通りに勢いをつけられなかった返球は、ワンバウンド。タイミングは際どかったが、一瞬に懸ける男の勝利だった。2死二塁での今宮の同点タイムリーは、この走塁がなければ生まれなかった。

 開幕前に支配下登録され、1軍に定着。ただ、代走や守備要員がほとんどで先発出場は5試合目だった。「1打席目に集中していた。チームのことと考えるよりは、自分の結果を出したい気持ちが強かった」。7月12日の日本ハム戦以来となるヒットで勢いに乗ると、5回1死ではプロ初マルチ安打。けん制悪送球で二塁に進み、再び今宮の適時打で決勝のホームを踏んだ。

 「久々(8月2日の日本ハム戦以来)スタメンの緒方も頑張りました」と小久保監督はにんまり。控えでも研ぎ澄ましてきた集中力が、勝利を呼んだ。

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