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巨人V支えた岡本和真&吉川尚輝の全試合出場コンビ 改めて感じた言葉いらずの信頼関係

2024年10月06日 08:00

野球

巨人V支えた岡本和真&吉川尚輝の全試合出場コンビ 改めて感じた言葉いらずの信頼関係
巨人の岡本和(右)と吉川 Photo By スポニチ
 巨人の4年ぶりのV奪回を支えた岡本和真内野手(28)と吉川尚輝内野手(29)。不動の4番と、不動の二塁手の全試合出場コンビの対談を本紙の優勝企画で掲載し、取材を担当した。吉川が2学年上ながら、合同自主トレを行うなど公私ともに仲が良い2人。紙面に掲載できなかったが、質問を用意していた記者からすると“空振り”に終わった話題でも、関係性をより感じたやりとりがあった。
 「こういう機会だからこそ聞いてみたいことは?」という質問を振ると、2人はしばらく考え込んだ。吉川は「何だろう…何でも聞いちゃうからな。“それどこの?”とか」と笑った。「何でも話す」という間柄。ベンチも隣に座り、ロッカーも近いからこそ、日常で会話をしすぎて「聞くことがない」と明かした。岡本和も「ちょっと待ってくださいね」と考えた結果、絞り出した答えは「何でそんなに(肌が)黒いの?」。笑わせてもらったとともに、この質問自体が「野暮だったな」と感じた。

 野球の真面目な話でも、言葉いらずの関係性を知った。今季は一塁手と二塁手で隣を守る機会が多かった2人。吉川が「俺の守備位置とかを確認してくれるようになったと凄い感じる。今までは“こっち寄ってるよ”とか言ってたけど、今は言わなくても分かってくれる」と言えば、岡本和も「尚輝さんは守備範囲が広いからどこまで行っていいかというのが他の人と違う。ここまで来られるとか、その辺はちゃんと守備位置を見てやろうと心掛けている」。一、二塁間を「あうんの呼吸」で守り、好守備を連発していた。

 吉川が2年目のオフから合同自主トレを行い、お互いが「一緒に居て楽」という2人。9月に入ってからは3、4番でチームをけん引し、優勝を決めた9月28日の広島戦ではともに4安打と大暴れした。左の肋骨を痛めた影響で、最後の2試合は守備のみの出場となった吉川は「大丈夫。(CSへ)良い準備をするだけ」と強調。4年ぶりのリーグ優勝に不可欠だった「カズナオ」コンビに、CS、日本シリーズでも目が離せない。(記者コラム・小野寺 大) 

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