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電撃先発2回1失点のメッツ・千賀滉大 先頭打者被弾は「やってしまった」も「冷静になれてよかった」

2024年10月06日 09:11

野球

電撃先発2回1失点のメッツ・千賀滉大 先頭打者被弾は「やってしまった」も「冷静になれてよかった」
フィリーズ戦に先発したメッツ・千賀滉大 Photo By AP
 【ナ・リーグ地区シリーズ第1戦   メッツ 6-2 フィリーズ ( 2024年10月5日    フィラデルフィア )】 大リーグは5日(日本時間6日)、プレーオフの地区シリーズが開幕。ナ・リーグのワイルドカードシリーズから勝ち上がったメッツは、東地区を制したフィリーズが対戦し、6-2で逆転勝ちを収めた。
 この試合が復帰戦となったメッツの千賀滉大投手(31)は、メジャー2年目でポストシーズン初登板。相手は東地区優勝の強力フィリーズ打線で、初回、いきなりシュワバーにカウント1―1から95・.9マイル(約154・3キロ)速球を右翼席に運ばれる先頭打者弾を浴びた。だが、その後は無失点で切り抜け、2回も3者凡退でしのぎ、31球で2回を1安打1失点。被弾は悔やまれるが、打者8人から3三振(1四球)を奪うなど、まずまずの内容で役割を果たした。

 試合後、取材に応じた千賀は「まずは負けなくてよかったというのが一番強い。勢いのまま打たれたり反省点はいろいろあるけど、とにかくチームが勝ったのが一番」と振り返った。先頭打者弾を浴びたあとにスコアボードの方を振り返っていたが?と問われると、「もっと上を見ていた。やってしまった、と」と苦笑いした。

 それでも「頭の中にあるデータをもう1回、全て見返せて冷静になれたかな。凄い勢いで打たれた分、冷静になれた自分がいたのでよかった」とその後の修正について説明。「健康で終われたのがなによりです。ケガをしていたら次の登板のチャンスをもらえないので」と話し、詳しい球種などに関しては「話したいことはあるけど、もう1回(フィリーズ相手に)投げるかもしれないので、それは終わってから」と話すにとどめた。

 昨季12勝を挙げた千賀は、今季は右肩痛で出遅れるなど7月26日ブレーブス戦の1試合の登板にとどまり、1勝、防御率は3・38。9月21日に傘下3Aシラキュースの一員として先発したものの、右上腕の張りを訴え、レギュラーシーズン中のメジャー復帰はかなわなかった。左ふくらはぎを痛めて負傷者リスト(IL)入りし、ワイルドカードシリーズは出場選手登録外だったものの調整を続け、今回の地区シリーズ開幕戦で電撃復帰した。
(フィラデルフィア・杉浦 大介通信員)

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