×

DeNA・オースティン「いいところに落ちてくれた」安打で初の首位打者確実 サンタナの打率6毛上回る

2024年10月06日 05:30

野球

DeNA・オースティン「いいところに落ちてくれた」安打で初の首位打者確実 サンタナの打率6毛上回る
<中・D>初回、安打を放つオースティン(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   DeNA3-4中日 ( 2024年10月5日    バンテリンD )】 DeNA選手、スタッフ全員の思いを乗せたオースティンの打球が中前で弾む。1―0の初回1死一塁。小笠原の4球目、外角チェンジアップを運んだ。逆転首位打者を確実とし、代走・林が送られお役御免。「バットが折れたので詰まった良い打球ではなかった。いいところに落ちてくれた」とはにかんだ。
 初回の初打席でミッションコンプリートだ。試合前時点で1厘差上をいくヤクルト・サンタナとの首位打者争い。打率.3156とし、サンタナの.3150を6毛差上回った。初回の1打席目で安打を放てば、既に出場選手登録を外れて帰国したサンタナに対し、上に立つ。その事実は、DeNA全関係者が把握していた。

 しびれる首位打者争いに三浦監督は試合前から「全面的にバックアップする」と語気を強めていた。来日5年目での国内初タイトル。昨季の宮崎に続き2年連続、助っ人では13年ブランコ以来11年ぶりとなる球団からの首位打者誕生へ、ゲームプランを遂行した。

 ベンチに戻ると、アーチを放ったかのように熱い抱擁で迎えられた。三浦監督は「さすがです」と脱帽した。オースティンは照れ笑いを浮かべ「暫定首位?明日、シーズンが終了したらその質問をしてくれ。今は残り1試合に集中するさ」とうなずいた。6日の今季最終・中日戦は欠場するが、1試合を残すチームに配慮して言葉を選んだ大砲。喜びは6日のリーグ全日程終了後に爆発させる。(大木 穂高)

 ≪歴代9番目の僅差≫オースティンとサンタナの6毛差は、歴代首位打者でも9番目に少ない僅差の決着となった。首位打者は同率が過去2度あり、最少差は76年セ・リーグの谷沢健一(中).35483と張本勲(巨).35477の6糸差。シーズン最終出場試合での逆転首位打者はその76年の谷沢と、91年の古田敦也(ヤ)が記録している。

おすすめテーマ

野球の2024年10月06日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム