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巨人・山崎伊織が吠えた 日本Sへつないだ零封 CS初登板初先発で初勝利

2024年10月21日 05:30

野球

巨人・山崎伊織が吠えた 日本Sへつないだ零封 CS初登板初先発で初勝利
<巨・D>6回、オースティンを三振に斬った山崎伊はガッツポーズ (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セCSファイナルステージ第5戦   巨人1-0DeNA ( 2024年10月20日    東京D )】 初めて踏んだ緊迫の舞台。6回1/3を6安打無失点に抑えた巨人・山崎伊に大きな拍手が降り注ぐ。救援陣も無失点リレーでCS初登板初先発で初勝利。重圧から解き放たれた右腕は、お立ち台で素直に喜びを語った。
 「何とか勝てて良かった。本当に緊張したけれど、朝起きてからは、やってやろう、と思って(自宅から車を)運転してきました」

 気合十分で初回からアクセルを踏んだ。最速150キロの直球に要所でスライダーがさえた。先制した直後の6回は2番・牧からの好打順を3者凡退。最後は4番・オースティンから外角低め136キロスライダーで空振り三振を奪い吠えた。

 勝ち運を引き寄せていた。26歳の誕生日だった10日。昨年12月に結婚した夫人が「ご飯を作り過ぎちゃったから」と1学年下で仲のいい大勢を自宅に招き3人で食事して祝ってもらった。守護神からはスニーカーのプレゼント。早速、東京ドームでの練習日に履いていったが、まさかのハプニング…。道中で、猫のふんを踏んでしまった。球場に着いて必死に洗い流すも、それを見ていた大勢は「“運”がついたから勝ちますよ」。その予言通り、高梨、バルドナードとつなぎ、大勢が最後を締めて白星がついた。

 「回の途中で降りることも多いので、後ろの投手に迷惑をかけている。助けられてばかり」と山崎伊。今季レギュラーシーズンの同戦は無傷の3勝、通算でも10勝3敗の好相性を短期決戦でも発揮。9月以降はわずか1勝となかなか優勝争いに貢献できなかったが、敗れるとステージ敗退が決まる正念場で好投した。

 投手陣一丸での逆王手。山崎伊は「明日は絶対勝ってくれると信じて、いい調整をしていきたい」と先を見据えた。次に踏むのは、日本一を懸けたマウンドだ。(青森 正宣)

 ≪逆王手突破率67%≫巨人が連勝で3勝3敗のタイとした。日本シリーズを懸けたプレーオフ、CSファイナルSで逆王手をかけたのは、14年の日本ハム以来9度目。過去8度のうち、3戦先勝だった時の5度で逆転突破は77年の阪急だけ。ところが、4戦先勝となって以降の3度では、10年ロッテと12年の巨人自身がシリーズ進出を果たしており、突破率は67%となるが、今回はどうか。

 ▽CS勝者決定方法 引き分けを除く勝ち数が並んだ場合、レギュラーシーズン上位球団が勝者。下位球団が勝ち越す可能性がなくなった時点でコールドゲームとなり、上位の後攻チームが王手をかけ、12回の先攻攻撃終了時に同点の場合、12回裏は行わない。12回裏に後攻チームが追い付いた場合も、その時点でコールドゲームとなる。

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