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広島・黒原 来季は「勝利の方程式」照準! 今秋は自己最多53試合登板の疲労回復に専念

2024年10月21日 05:00

野球

広島・黒原 来季は「勝利の方程式」照準! 今秋は自己最多53試合登板の疲労回復に専念
広島・黒原 Photo By スポニチ
 広島・黒原拓未投手(24)が20日、マツダスタジアムでの秋季練習に参加。この日はキャッチボールを行わず、ランニングなどで汗を流した。3年目の今季はチーム3位タイで自己最多の53試合に登板し、貴重な中継ぎ左腕として機能。来季はさらに一段階上の勝利の方程式入りを見据え、まずは疲労回復に力を注ぐ。秋季練習中は投球練習を封印するなど“肩休め”期間とするとともにフィジカル強化に励み、来季の戦闘態勢を整えていく。
 来季を見据えるからこそ、今は“投志”を抑える。黒原が秋季練習期間中を“肩休め”に充て、疲労回復に努める考えを示した。明確な理由がある。

 「来年はリードしている場面(勝ちパターン)とか、もっと大事なところを任されるようになっていきたい。そこを目指しているので、とにかく今は疲れを取って、体を回復させて、というのをやっている。ベストな状態にして競争に入っていきたいなという思いでいる」

 4年目の来季、目指すは「勝利の方程式」入り。だからこそ秋季練習第2クール初日だったこの日は、キャッチボールも行わなかった。今後も投球は封印する方針。すべてはさらなる飛躍のためだ。

 今季は先発スタートも、2試合に登板した後、4月12日の巨人戦で救援に配置転換。そこから11試合連続無失点と、新たなポジションで道を切り開いた。最速152キロの直球を武器にチーム3位タイで、自己最多となる53試合に登板し4勝3敗3ホールド、防御率2・11の成績を残した。4年目の来季は、さらに一段階進んで勝ちパターン入りを目指す。だから今はフル稼働の反動が出ないようにするため、勤続疲労を取り除く作業に取りかかっている。

 「(今季の)数字で見れば、そんなに抜き出ているものはない。自分自身、もっとやれるかなと思うので、今年に満足せず、ここからも自分に厳しくやっていきたい」

 “肩休め”と並行して、走り込みやウエートトレーニングなどフィジカル面のメニューに専念する黒原。その姿に、新井監督もうなずいた。

 「みんな全部、同じことを同じだけやらせようと思っていない。黒原はこんなに投げたの初めてだから。まずは、肩、肘を休めて、フィジカルを鍛えていってくれたら」

 投球練習の本格再開の時期について黒原は「具体的に決めている訳ではないので、これから決めていきたい」と見通しを立てた。11月の秋季キャンプ以降は自身の状態と相談しながら、ボールを握るか否かを決める方針。セットアッパー、抑え…来季の青写真を描きつつ、調整を続ける。(長谷川 凡記)

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