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大谷翔平 悲願のWS進出 世界一へ決意新た「僕がずっと出たいと思っていた場所。そこで勝つだけ」

2024年10月21日 12:32

野球

大谷翔平 悲願のWS進出 世界一へ決意新た「僕がずっと出たいと思っていた場所。そこで勝つだけ」
ワールドシリーズ進出を決め、笑顔を見せるドジャース・大谷(AP) Photo By AP
 【ナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦   ドジャース10-5メッツ ( 2024年10月20日    ロサンゼルス )】 ドジャースの大谷翔平投手(30)が20日(日本時間21日)、勝てばリーグ優勝とワールドシリーズ進出が決まる本拠でのメッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦に「1番・DH」で先発出場。第1打席の中前打で4試合連続安打とすると、第4打席でも中前適時打を放ち、2試合連続マルチ安打の活躍を見せた。今シリーズは2本塁打、6打点で得点圏打率8割超と勝負強さを発揮し、2020年以来4年ぶりのリーグ優勝&ワールドシリーズ進出に貢献した。
 9回はトライネンが1失点したもののリードを守り切って快勝。ベンチで見守っていた大谷は3アウト目を取ると、笑顔で山本由伸らナインとハイタッチしながら歓喜の輪に飛び込んだ。歓喜の輪の中ではナインと次々にハグ。激動のシーズンをねぎらった。

 大谷は試合後「楽な試合がなかった。初戦からここまで全員の力で戦ってきた。僕がずっと出たいと思っていた場所。この瞬間からそこで勝つだけ」と充実の表情の表情。ヤンキースとのワールドシリーズについても「素晴らしい球団だというのは間違いない。全員の力で頑張っていきたい」と意気込んだ。

 グラウンド上で表彰式や記念撮影を終えると、クラブハウスに移動。リーダー格のロハスは「あともう1回お祝いしよう」と世界一へ号令。MVPのエドマンも「あと4勝、この調子でいこう」と声を張り上げた。デーブ・ロバーツ監督も「あと4勝だ」と声を上げると歓喜のシャンパンファイトが始まり、大谷は笑顔でナインと喜びを分かち合った。

 大谷はシャンパンファイト中にNHKの取材に対応。「勝ててホッとしてるのと、いよいよワールドシリーズという気持ちでいっぱいです。(3回目のシャンパンファイトは)何回やってもいいもの。もう1回やって今年を終えたい。(今季は)厳しい戦いが多かったですけど、全員の力でここまで来られた。最後までやりきりたいと思います。手術したり去年はいろいろありましたけど、1年でここまで来られた。あと少しなので最後まで走り抜けたいと思います。(ヤンキースは)素晴らしいチームなので1試合、1試合集中して、今日はみんなで喜んで、また次に進みたいと思います」と話した。

 1点を先制されて迎えた初回の第1打席。大谷が新たな登場曲で打席に立った。レギュラーシーズンからおなじみとなっていたルーペ・フィアスコの「The Show Goes On」を選んだドジャースのフアン・ドラド広報によると、マイケル・ブーブレの「Feeling Good」を流して打席に向かった。この打席は1ボールから2球連続で空振り。それでもカウント2―2から外角のシンカーにやや体勢を崩されながらも手首を返して二遊間へ運び、中前打を放った。1死後からT・ヘルナンデスが今シリーズ26打席目で初安打となる中前打でつなぐと、1死一、三塁からエドマンが2点二塁打を放ち、すぐさま逆転に成功した。

 6―3で迎えた6回無死一、二塁の第4打席。4番手右腕スタニクとの対戦で、フルカウントから甘く入った速球を中前へ。中堅テイラーがスライディングキャッチを試みるもわずかに届かず、二塁走者のスミスが生還して1点を追加した。大谷はこれで6試合で6打点目。直近の得点圏では22打数18安打の打率.818と驚異の勝負強さを発揮し、チームの攻撃をけん引している。

 7―4の8回無死一塁で迎えた第5打席は千賀滉大との対戦。この打席は四球を選び、これでポストシーズン17度目の出塁で球団新記録となった。この四球がベッツの適時打、T・ヘルナンデスの犠飛、E・ヘルナンデスの適時打を呼び込み、この回3点を加えた。

 この日は真美子夫人も観戦。献身的なサポートで支えてくれた夫人の前で勇姿を見せつけた。

 ア・リーグはヤンキースがガーディアンズを破って15年ぶりのワールドシリーズ進出が決定。1981年以来43年ぶりの東西名門対決、ジャッジとの両リーグ本塁打王同士の対決が実現し、周囲の熱気も高まっている。

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