成瀬國晴選 タイガース川柳大賞
タイガース川柳2020(6月開幕週 週間賞)
2020年06月23日 08:00
野球
(和歌山県和歌山市・田村 好史)
<佳作>
「日本一成る」 と指揮官 決めている
(大阪府高槻市・梅津 昭)
敗戦を 悔しがれるのも また嬉し
(大阪市都島区・喜多 哲士)
6000勝 邪魔せぬ心 虎やさし
(大阪市城東区・後藤 憲之)
正夢で 六甲おろし 歌いたい
(広島県廿日市市・木本 眞教)
【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)
新型コロナウイルスのため約3カ月遅れで今季が開幕した。
無観客で始まった東京ドームの巨人阪神戦セレモニーで矢野監督のあいさつは、感謝の言葉からだった。
田村好史さんも感謝を前に出し、3連敗を横に置いた。さすがベテラン、配球の妙がある。これぞ阪神タイガース川柳魂だ。
予祝、赤パンツなど、矢野監督の前向きな心理を梅津昭さんはしっかり詠んでいる。
喜多哲士さんの自虐(じぎゃく)句にも余裕を感じるのは、開幕早々だからか自粛のなかで悟ったからか。また嬉し、がいいな。
開幕戦で西勇輝投手は先制プロ初本塁打など投打に大活躍した。後藤憲之さんは、とりあえず巨人の記録に塩を贈った阪神タイガースをほめる。
広島の新人、木本眞教さん、これからは何度でも歌えますよ。
はじめチョロチョロ、中パッパ……秋にはおいしいご飯が食べられるように、この応援川柳が無観客の代わりをしばしつとめましょう。
▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は28日必着。掲載は30日。予備日に試合が入った時は、その試合に関する作品は翌週扱いとします。