成瀬國晴選 タイガース川柳大賞
タイガース川柳2020(7月第3週 週間賞)
2020年07月21日 08:00
野球
(愛知県豊橋市・高橋 記史)
<佳作>
暗雲を サンズが裂いた 梅雨晴れ間
(大阪府泉佐野市・浜田 竜哉)
糸糸と 来て大山の 総仕上げ
(愛知県名古屋市・幅 茂)
精進を 欠かさぬ姿 鑑なり
(富山県富山市・石黒 義朗)
梅雨明けを 待たずバットは よく乾き
(和歌山県かつらぎ町・窪田 泰壽)
【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター
キタ、きた、来たぞーー、投句の猛打だ。
19日の中日戦で今季最多の11得点。開幕1カ月で借金を完済した。ナゴヤの借りにも熨斗(のし)をつけて3位浮上だ。
甲子園に帰った、わが阪神タイガースは8勝2敗で、今や無敵だ。17歳11カ月で棋聖の冠を戴(いただ)いた藤井聡太七段と同じように、最年少で週間賞に輝いた高橋記史くんは10歳だ。それも同じ愛知県。ふるさとは、いいもんだね~。
16日のヤクルト戦、甲子園初アーチのサンズの3号同点ソロを詠んだ浜田竜哉さんの句はキレがいいな。
18日の中日戦、糸原糸井コンビが出て、大山選手が大掃除した幅さんの句も、このところ初球打ちに徹する快調の大山選手をうまく「来て」で引き立てている。
19日の中日戦で6月26日以来の先発出場となった福留選手が適時打を含む3安打4打点。球界最高齢であっても2軍戦に出たりして日々の精進を怠らない結果だと、石黒義朗さんは詠んで初入選。
窪田泰壽さん、このところの猛打を「バットがよく乾き」と詠むうまさ。
さぁ、今週からは貯金習慣だ。よく乾いたバットで梅雨も晴らしてもらおう。
中澤俊恵さん、次も若さでいい句を出してください。
▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は26日必着。掲載は28日。