成瀬國晴選 タイガース川柳大賞
タイガース川柳2020(9月 月間賞&10月第1週 週間賞)
2020年10月06日 08:00
野球
(兵庫県西宮市・柳名 やぶちゃん)
<佳作>
藤浪の 消えた笑顔が 甦る
(三重県伊賀市・平井 哲夫)
愛でる秋 月は東に 勝ちは西
(兵庫県三木市・岩谷 和代)
そんなこと しても大山 喜ばん
(京都府京都市・池上 博)
こんにちは 赤ちゃんパパは お立ち台
(京都府京田辺市・山本 一)
<9月 月間賞>
サヨナラは サンズ球児で 記事が舞い
(高知県高知市・弘井 美稲)
【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)
13連戦初日の9月29日、中日に11安打7得点で勢いづいたのか、今回は投句子の秀句が多く選句するのに苦労した。
糸井選手は、自身204打席ぶりとなる決勝2号2ラン、北條選手はマルチ安打、原口選手は4回2死満塁で逆転の2点タイムリー。加えて、藤浪投手が中継ぎ転向後3試合連続登板し、156、157、159キロを出しプロ8年目で初ホールドを得てベンチで満面の笑顔を見せた。
平井哲夫さんは、この白い歯の藤浪句で入選。あっ、この試合で5番・大山選手は22号ホーマーを含む今季6度目となる2試合連続猛打賞に輝いたのを忘れてはいけないな。
週間賞のやぶちゃんが詠む、ホームランキング争いでトップを走る巨人・岡本選手の24号に手が届くところまできた。「GOTOキング」がいいね。
大山選手が23号を月に向かって打った夜は満月で、西勇投手がドラキュラのように牙をむき、8回1失点でGキラーの本領を発揮した。岩谷和代さんの風流句は、どっかで聞いたような…。
4日の巨人戦で大山選手は3打席まではすべて四球だった。池上博さんの句に選句者は吹きだした。申告敬遠だったらブーイングものだが「そんなこと」に「軽み」と「滑稽(こっけい)」を感じた。
山本一さんの原口選手の次女誕生句は前述の29日の功により、お祝いとしてもらった。
▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は11日必着。掲載は13日。