成瀬國晴選 タイガース川柳大賞
タイガース川柳2021(6月度月間賞 7月第1週 週間賞)
2021年07月06日 08:00
野球
(滋賀県湖南市 山本 光雄)
<佳作>
急に気に なり始めたよ 他球場
(愛知県豊橋市 高橋 洋充)
中野捕る 球は一つで アウトは二
(大阪府泉佐野市 浜田 竜哉)
打撃でも 見せる青柳 二刀流
(広島県広島市 綿谷 わか奈)
激走し 滑り込んだが ホームラン
(大阪府摂津市 前川 照男)
【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)
先週は2勝3敗1分け。4日の広島戦でサトテルは5三振した。
セの新人野手初の屈辱だが山本光雄さんは頼もしいと詠む。やさしいんだな、絵にはならんと画家のわたしは思うが…。
2位・巨人とのゲーム差1・5、阪神ファンの尻がモゾモゾし出したな、高橋洋充さん。気にしないで3日の中野選手の超美技ダブルプレーに浜田竜哉さんとともに拍手を送ろう。
6月29日のヤクルト戦は、野村克也氏追悼試合だった。矢野、高津両監督の恩師の前で阪神タイガース選手は2回2死から怒濤(どとう)の7連打、単打5連続タイムリーで5得点した。この攻撃で安打を放って好機を広げ、7勝目を挙げた青柳投手を綿谷わか奈さんは二刀流と褒める。
「野球に学び、野球を楽しむ」という野村語録は選手だけでなくファンにも通じる。
6月30日のヤクルト戦、8回の珍事はマルテ選手のファウルフライを一塁手が捕れず、打ち直した球が右翼へ。前川照男さんが詠むようにサードへ滑り込んだが、リプレー検証でポール直撃の13号ホームランとなった。
もうけた、もうけたとファンの喜びが伝わってくる。
3日、棋聖戦タイトルを防衛した藤井聡太二冠は九段昇進も決めた。いずれも史上最年少だった。その思いを「初心」と書いた。
阪神タイガース選手も初心にかえり「挑、超、頂」で後半戦に入ろう。
▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社スポーツ部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は7月14日必着。掲載は7月16日。