武田鉄矢 「金八」スタート時の舞台裏 「ガキ30人と三流のフォークシンガーで何を…という」
2024年07月04日 14:05
芸能
武田は「パート1をやった子っていうのは俺の中で格別なんだよね。教え子と先生じゃなくて、あの時、あなた方と結んだ縁っていうのは戦友だったね。大人、子供じゃなかったね。あの興奮を今の令和の人たちに何って伝えようね」としみじみ。三原氏も「そうでした。誰も当たるドラマだと思ってなかった、最初。そういう意味で、戦友ってぴったりだと思う」と同調した。
武田は「最初からスタッフの皆さん、あんまり元気なくて、プロデューサーと脚本家はブイブイ張り切ってるんだけど、他の大道具さんと照明さんは力なく俺たちを見守っておられて。この大放送局の夜8時の看板番組で、“ガキ30人と三流のフォークシンガーで何をドラマができるのか”っていう(雰囲気だった)」と回顧。三原氏が「裏が『太陽にほえろ!』。おばけ番組でしたよね」と裏番組に触れると、「『太陽にほえろ!』と猪木プロレスと戦ったんだぜ」と武田。「誰にも注目されていないっていうのがヒタヒタと伝わってくるんだけど、プロデューサーの柳井(満)って人だけがニカッと笑ったんだよね」と苦笑した。
さらに「視聴率1回目は1%か8%でしたよ。大人だから耳打ちされたの。7%か8%って最低じゃない?それでも前にやっていた刑事番組よりも1%良かったって」と武田。「彼はそれで満足だったのよ。そのプロデューサーはね。そしたら、それから回を重ねていって、悪銭苦労するうちに2桁に乗ったんだよね。3回か4回で」と振り返った。
三原氏が「私、覚えてます。黒板にずっと視聴率書いてたの。覚えてる」と話すと、武田は「無邪気でいいでしょ?視聴率が入ってくると黒板にパーセンテージ書くんですよ。そしたら、くさいかもしれないけけど、みんなを一致団結するために。数字が出て、前回より上がったら万歳してリハーサルに入るんだよね」。三原氏は「モチベーションになってましたね」と懐かしんだ。