人気上昇中のイケメン落語家・桂天吾 入門5年で独演会!異例の出世「“なんちゃって”でなく必死に…」

2024年07月17日 11:00

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人気上昇中のイケメン落語家・桂天吾 入門5年で独演会!異例の出世「“なんちゃって”でなく必死に…」
初の独演会をPRする桂天吾 Photo By スポニチ
 【古野公喜のおもろい噺家み~つけた!】今風のイケメン落語家として人気上昇中の桂天吾(28)。新進気鋭の若手噺(はなし)家に大きなチャンスがやってきた。5月、入門して丸5年を迎えたばかりだが、21日に「桂天吾独演会」(大阪・中之島会館)を開催。異例の出世に「“なんちゃって”でなく、必死に頑張りたい」と気を引き締めている。
 新元号「令和」が始まった19年5月1日、桂南天(56)の門下に入門した。中学までは野球少年。高校時代に学校で聞いた笑福亭福笑(75)、松喬(63)らの公演で落語を好きになり、関学大では迷わず落語研究会へ。「四笑亭笑音(わいん)」として高座に上がった。

 元々、中高の社会科教師志望だったが、単位が取れず教員免許取得が困難に。周囲が就活する中、師匠・南天の落語にほれて、落語家の道へ進むことを決めた。両親に「落語家になりたい」と告白。反対されたが「ダメでも教員にはなれるから」と認められた経緯がある。最近の落語会で「実は免許を取ってない」とカミングアウト。両親も初めて驚きの真実を知らされた。

 大学卒業後、スーツ姿で履歴書持参、南天の落語会で“出待ち”。弟子入り志願したが2度、「忙しいから」と受け付けてもらえず。19年4月19日、京都の落語会後の3度目の出待ちで「3日後に動物園前の動楽亭に」と呼び出され、喫茶店に連れて行かれた。「どの落語家が好きか?」など質問され、落語界の説明も受けた。さらに3日後、師匠の自宅近くのそば屋に呼び出され、まっさらのメモ帳を渡された。「今後、怒られたこと、注意されたことを書いておきなさい」。弟子入りがかなった瞬間だった。

 キリのいい令和の初日に落語家の道を歩き始めた。「先輩のモノをまたぐな」など礼儀作法はしっかりとメモ帳に記していった。努力し、運も味方につけて入門5年で独演会。得意とする「動物園」「くしゃみ講釈」「火えん太鼓」の3席を演じる。

 「僕はアホが得意と思ってます。テンポいい噺でたたみ掛けてお客さまを笑わせたい」。人間国宝・桂米朝さん、桂枝雀さんから桂南光(72)、南天と脈々と受け継がれる系図。米朝さんの玄孫(やしゃご)弟子として「目標です。いいお手本ばかり。若い人たちにもっと落語を知ってもらいたい」と腕ぶしている。 (演芸担当)

◇桂 天吾(かつら・てんご、本名・浮気紳吾=うき・しんご)1996年(平8)7月7日生まれ、神戸市出身の28歳。関学大卒業後の19年5月1日、桂南天に入門。趣味はパチスロ、釣り。特技は書道。

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