やす子 チャリティーマラソンは批判も覚悟「好きなだけ偽善と言ってもらって大丈夫」
2024年07月20日 15:53
芸能
2歳の時に両親が離婚。母は女手一つで自分を育ててくれたが、生活は困窮していたという。「学校でペットボトルに水をくんで食器を洗ったり、洗濯機がなかったので、シャンプーとかで体操服を洗ったり。パンの耳で過ごした夏休みとかは覚えています」。その後、やす子は児童養護施設に預けられることに。「施設に入ってから、こんな幸せな世界があるんだって。こんなに3食食べられる世界があるんだと思ったくらい感動した」。当たり前のことを、大きな幸せと思えるようになった。
それでも生活は苦しかったという。「やっぱりお小遣いの中でやりくりする面では、月にどれくらいだったかな。数千円の中から全部やりくりしないといけないので。はやりのシャープペンが買えなかったり。スポーツの道具が全部ボロボロなんですね。破けているものを使って、それを刺しゅうしてグローブを使うとか。サッカーボールもペラペラにめくれて、中のゴムの状態で使っていたり」と振り返った。
それでも、うれしいこともあったという。「こっそり施設の前にランドセルとかを置いてくれる人がいるんですよ。そういうことに自分はすごく救われたんです。企業の方々が支援で送って下さったりするんですけど、鉛筆とかが匿名で置かれたりするわけですよ。それがすごくうれしかったですね」。物が手に入るうれしさに加え、「誰かが私たちのことを気に掛けてくれている。という思いはすごいうれしいんですよ」と、本心を語った。
過去に「24時間テレビ」に募金した経験があるという。「子供の時に地方の24時間テレビのキャラバンで募金したことはあったんだろう。正直、この募金はどこに行っているんだろうと思った」と、苦しんでいる人たちに届くか不安もあったという。しかし、今回のチャリティーマラソンによる募金は、全額が児童養護施設に行くことが決まっている。「今回は今までと違って明確にどこに行くって分かりやすい募金」と話した。
心ない言葉を掛けられるのも、覚悟の上だという。「好きなだけ“偽善”と言ってもらって大丈夫です。むしろ、批判をされることも注目してもらっていることなので、そこすらも活用させていただいて、自分の思いと、養護施設のことをしっかり伝えていけたらなと思います」。雑音も前向きにとらえる気概を示した。