日本麻酔科学会「水ダウ」P演出の“過激”ネット番組に強く抗議「断じて容認できるものではありません」

2024年10月16日 22:18

芸能

日本麻酔科学会「水ダウ」P演出の“過激”ネット番組に強く抗議「断じて容認できるものではありません」
日本麻酔科学会のX@JSAnesthから
 公益社団法人「日本麻酔科学会」が16日に公式X(旧ツイッター)を更新。TBS「水曜日のダウンタウン」で知られる藤井健太郎氏(44)が企画・演出・プロデューサーを務める、Prime Videoで配信された新番組「KILLAH KUTS(キラーカッツ)」へ向けてとみられる声明を発表した。
 同番組では「麻酔ダイイングメッセージ」という題した企画を行った。公式サイトでは「誰かに殺され…意識を失う間際に犯人の手がかりを書き残す“アレ”を麻酔で再現!相方の残したメモを頼りに刑事役の芸人は犯人を導き出せるのか…!?」と説明していたが、ネット上ではその内容が物議をかもしていた。

 学会の声明、以下全文

 近年、一部のメディアにおいて、医療において厳格に管理されるべき静脈麻酔薬が、娯楽やいたずらの目的で使用される場面が見受けられます。特に、10月14日配信開始の番組において、プロポフォールが内視鏡クリニックを舞台に使用され、何らかの外科的処置を必要としない人物を意図的に朦朧状態にするという内容が含まれていることを知り、深い憂慮を抱いております。

 プロポフォールをはじめとする静脈麻酔薬は、本来、手術や検査時の鎮静を目的に、医師の厳重な管理のもとで使用されるものです。特に、これらの薬剤は呼吸抑制のリスクを伴うため、必ず人工呼吸管理が可能な環境で使用される必要があります。

 この点については、マイケル・ジャクソン氏の死亡事故などでも広く知られているように、適切な医療管理が行われない場合、生命に危険を及ぼす可能性があります。

 したがって、このような麻酔薬をいたずらに使用する行為は、極めて不適切であり、日本麻酔科学会として断じて容認できるものではありません。また、このような使用方法が誤ったメッセージを国民に伝え、麻酔薬の安全な使用に対する信頼を損なうことを深く憂慮しております。

 日本麻酔科学会は、このような誤った使用を強く非難し、麻酔科医ならびに関連する医療従事者には、厳格なガイドラインに従って静脈麻酔薬を適切に管理し、いかなる場合にも不適切な使用を避けるよう強く要請いたします。

 今後とも、安全で効果的な麻酔管理を推進し、患者様の安全を最優先に考える医療を提供することを日本麻酔科学会としてお約束いたします。

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