錦織「誇りを持って」日本男子88年ぶり白星!
2012年07月31日 06:00
五輪
執念の勝利だった。雨のため、午前11時半の試合開始が約2時間半も遅れた。第1セットはトミックのサーブに苦しみながらも先取。このまま勢いに乗るかと思われたが、第1セット終了後に再び雨で中断。午後3時10分に控室での待機を指示され、コートに戻ってきたのは午後7時すぎ。「普段はない」という午前6時起床から「1日に5回もアップをした」という慌ただしさで、5時間以上の長丁場を制した。
グランドスラム大会全てで勝利を挙げている錦織にとって、五輪は最後の関門だった。「一時の迷路から脱し、リズムが生まれてきた。自分のやれることをするのが使命だ」。テニスの聖地で開かれる五輪で20年アントワープ大会の熊谷一弥以来92年ぶりの日本人メダル獲得へ好発進した。
◆錦織は17位 男子テニスの30日付世界ランキングが発表され、日本勢トップの錦織圭(日清食品)は18位から17位に1つ上昇した。添田豪(空旅ドットコム)は47位から54位に後退。伊藤竜馬(北日本物産)は1つ上げて68位とした。上位は変わらず、1位がロジャー・フェデラー(スイス)、2位がノバク・ジョコビッチ(セルビア)、3位がラファエル・ナダル(スペイン)。