空席を埋めろ兵士投入作戦 関係者割り当て分使用されず

2012年07月31日 06:00

五輪

 一部会場で空席が目立つことが問題となり、大会組織委員会や英政府は29日、原因調査と対策立案に着手した。
 共同電によると、日本チームも参加した体操の会場では、数十席単位であちこちに空席が目立った。英紙ガーディアンによると、バスケットボールでは1万2000人収容の会場で約2000席が空席だった。

 チケット販売は抽選方式が採用されたが、競争率が非常に高く、多くの市民が入手できないプラチナチケットとなっている。それにもかかわらず、テニスやバスケットボールなど人気競技の会場で空席が目立つことから「何カ月も前からチケットを取ろうとして、ダメだった人もたくさんいるのに」「観客スペースの無駄遣い」と、強い批判が集まっている。

 組織委のコー会長は、空いていたのは各競技の連盟関係者らに割り当てられた席と釈明。ハント五輪担当相は席を使わない関係者を調べ、空席を一般向けチケットに振り替える考えを表明した。

 ただ、この作業には時間がかかる見通しで、すぐに空席を埋める手立てにはならない。組織委は苦肉の策として、警備担当の兵士を観客席に“動員”し空席を減らすなど苦しい対応をしている。

 英国オリンピック委員会のコリン・モイニハン会長は「観客が30分以上姿を見せなかったときは他の客に開放してはどうか」と“30分ルール”の導入を提案した。

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