空席を埋めろ兵士投入作戦 関係者割り当て分使用されず
2012年07月31日 06:00
五輪
チケット販売は抽選方式が採用されたが、競争率が非常に高く、多くの市民が入手できないプラチナチケットとなっている。それにもかかわらず、テニスやバスケットボールなど人気競技の会場で空席が目立つことから「何カ月も前からチケットを取ろうとして、ダメだった人もたくさんいるのに」「観客スペースの無駄遣い」と、強い批判が集まっている。
組織委のコー会長は、空いていたのは各競技の連盟関係者らに割り当てられた席と釈明。ハント五輪担当相は席を使わない関係者を調べ、空席を一般向けチケットに振り替える考えを表明した。
ただ、この作業には時間がかかる見通しで、すぐに空席を埋める手立てにはならない。組織委は苦肉の策として、警備担当の兵士を観客席に“動員”し空席を減らすなど苦しい対応をしている。
英国オリンピック委員会のコリン・モイニハン会長は「観客が30分以上姿を見せなかったときは他の客に開放してはどうか」と“30分ルール”の導入を提案した。