3都市のトップを切って最終プレゼンテーションに臨んだイスタンブールはアラト招致委員長が進行役を務め、エルドアン首相、ババジャン副首相、さらにクルチ青年スポーツ相らが顔をそろえて「イスタンブールにチャンスを与えてほしい」とスピーチした。
映像を交えてのプレゼンテーションでは随所にイスタンブールが東西の文化、複数の宗教の“懸け橋”になっていることを前面に押し出して五輪開催の意義をアピール。「2030年になったとき、素晴らしい出来事があったということを思い出させてやりたい」と、国内の若い世代にも思いやりを見せる内容となった。直後の会見で追及された薬物問題については「検査の数を増やして改善に努めている。選手への教育が最優先事項だ」と回答。ただし即効性のある具体的な方策には言及しなかった。