駒沢公園で“その瞬間”に向けオールナイト五輪祭り

2013年09月08日 06:00

五輪

 2020年夏季五輪の開催都市決定の瞬間に向け、東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園では7日から夜通しでイベントが行われた。約2000人収容の会場で8日朝にかけて、ライブなどが行われ、東京招致の成功を祈願。国際オリンピック委員会(IOC)総会の様子を中継し、東京の最終プレゼンテーションのパブリックビューイングが行われるなど、お祭りムードに包まれた。
 1964年の東京五輪でレスリング競技の会場となった体育館は、深夜になっても熱気に包まれた。午後10時半、ステージ上の大型スクリーンで東京の最終プレゼンテーションの中継が始まると拍手や歓声が湧き、日の丸の旗を振る人の姿も。

 都などが主催する「スポーツ博覧会」の一環のオールナイトイベントで、事前に応募した約2000人が参加。パブリックビューイングのほか、タレント中川翔子(28)のライブや、03年パリ世界陸上マラソン女子銅メダリストの千葉真子さん(37)らが参加して駅伝を実施。友人と訪れた足立区の会社員男性(37)は「現地には行けないけど、他の人と一緒に運命の瞬間を見届けたいと思って来ました。8日も午前中から仕事だけど、この一体感は自宅では味わえないですから」と興奮気味に話した。

 スポーツ博覧会は、開催都市発表セレモニーまで18時間も前の7日午前11時にスタート。駒沢オリンピック公園は64年東京五輪でバレーボール競技も実施され、バレーボール女子日本代表元監督の柳本晶一氏(62)が五輪にまつわるエピソードを披露。「中学1年だった東京五輪の時、バレーボール女子日本代表が金メダルを獲ったのを見て、本気で競技に取り組むようになった」と“東洋の魔女”の活躍を振り返り、招致ムードをあおった。

 博覧会はスポーツ体験などを目的に09年から毎年体育の日に行われてきた。今年は五輪開催都市決定に合わせて実施。会場に並ぶ屋台も、5大陸10カ国の屋台が出店し、食でも“世界の祭典”の雰囲気。

 中でも、五輪招致で東京と競ったイスタンブールとマドリードにちなみ、トルコとスペイン料理の屋台も並び、行列ができた。パエリアなどのスペイン料理を作ったアルド・ケビィさん(40)は開催地発表前から「五輪の会場でも屋台をやるよ」と笑顔を見せた。

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