2020年夏季五輪の開催都市が東京に決まった7日(日本時間8日)の国際オリンピック委員会(IOC)総会で落選し、決選投票にも進めなかったスペインのマドリード。市中心部の広場に集まった数万人の市民は、大型スクリーンで敗退が伝えられると、淡々と引き揚げ始めた。
市内の会社員カンティド・イキエッルドさん(49)は「がっかりしたが、少しだけだ。(五輪招致を続けた)三度目の正直で勝つと思ったが、いろいろと政治的な理由もあるのだろう」と話し、子どもの手を取った。
マドリードは経済不況が不安材料だった。しかし招致委員会は「五輪で経済回復を」と支持を訴えた。(共同)