渡部暁 複数メダル獲りに意欲!次晴氏号泣には苦笑い
2014年02月14日 05:30
五輪
数え切れない祝福の中には元五輪代表の荻原次晴氏(44)からの「泣いたよ。メダル見せてね」というものもあった。日本複合勢20年ぶりのメダル獲得とあって、テレビの現地キャスターを務めた次晴氏は生放送中に号泣して話題となった。渡部暁はインターネットで確認して「僕のニュースよりも次晴さんの号泣のニュースが多かったみたい」と苦笑いしつつも「号泣してもらったおかげで複合チームの20年ぶりの苦労が伝わったんじゃないか」と感激した。一方、次晴氏の双子の兄で、所属先の監督でもある健司氏からは「何もない」。渡部暁は「あっさりしてる。それでいい」と両極端な複合ツインズの反応に笑顔を見せた。
周囲の喜びの大きさを感じるにつれ、「もう1個獲れたら最高でしょうね」と野望は膨らんできた。ラージヒルもジャンプ台の大きさが変わるとはいえ、距離はノーマルヒルと同じコースで10キロ。今季はラージヒルのW杯でも3戦出場して2度表彰台に上がっている。不安はない。
1大会で個人複数メダルとなれば船木和喜、清水宏保というそうそうたる顔ぶれに並ぶ快挙だ。「飛べない選手は苦労するだろうし、ジャンプが得意な選手の方が有利。ノーマルヒルほどタイトな差にはならないんじゃないか」と冷静にレース展開を予想。「最初の試合でメダルを獲れて肩の荷が下りた。ノーマルヒルよりは余裕を持って試合に臨める。銀は獲った。あとは金を獲りにいく」と固い決意を示した。