広島国際学院が優勝候補・静学撃破 谷崎監督「選手に憧れちゃ勝てないと言ったけど、自分が憧れていた」

2023年12月31日 17:44

サッカー

広島国際学院が優勝候補・静学撃破 谷崎監督「選手に憧れちゃ勝てないと言ったけど、自分が憧れていた」
<2回戦 静岡学園・広島国際学院>PK戦で勝利した広島国際学院イレブンは歓喜のダッシュ(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【第102回全国高校サッカー選手権2回戦   広島国際学院1―1(PK4―3)静岡学園 ( 2023年12月31日    駒場 )】 開幕戦で早実を2―0で破って勢いに乗る初出場の広島国際学院が、今度は優勝候補の静岡学園をPK戦の末に破った。初出場ながら快進撃を続ける谷崎元樹監督は、静岡学園戦前夜のミーティングで大谷翔平(ドジャース)の名言を引用し、選手を前に「憧れちゃダメだ。憧れていたら勝てない」と伝えたことを明かしたが「自分が子供の頃から静学は強かった。自分が憧れていた」と茶目っ気たっぷりに明かした。
 それでも谷崎監督の静学対策がバッチリとハマった。前半を0―0で折り返すと、FW野見の武器とするスピードを相手が嫌がっていると分析。そこで「石川を入れたらかき回せる」と相乗効果を期待して後半開始からチーム一のテクニシャンを投入。その狙いが見事に的中し、後半9分に野見が上げた右クロスをMF石川が押し込んで先制点を奪った。

 守備でも技術で上回る相手にボールを持たれることを覚悟し「1対1や1対2では守れない。3対3くらいなら守れる」とサイドのスペースは空け、中央に人数を割いて相手の中央突破を封じた。1―1に追いつかれてPK戦にもつれ込んだが、谷崎監督は「よく耐えしのいだ」と選手を称えた。

 PK戦ではGK片渕が1本目で来季J2徳島加入が内定している静岡学園のMF高田のキックを止めるなど4―3で勝利。片渕は「ヒーローになりたいと思っていた。来年からプロでやる選手のPKを止められて自信になった。得たものは大きかった」と満面の笑みを浮かべた。

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