初出場の進学校・名古屋が16強 1得点2アシストの原は単語帳片手にバス移動

2023年12月31日 21:14

サッカー

初出場の進学校・名古屋が16強 1得点2アシストの原は単語帳片手にバス移動
<北海・名古屋>終了直前、北海の猛攻に最終ラインまで戻り守る名古屋・原(10)(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【全国高校サッカー選手権 2回戦   名古屋3―0北海 ( 2023年12月31日    オリプリ )】 名古屋(愛知)が北海(北海道)に3―0で快勝した。初出場ながら愛知県の代表として8大会ぶりに初戦を突破したチームは、その勢いのままにやはり県勢8大会ぶりとなる16強入り。3トップの左に入った原康介(3年)が1得点2アシストで貢献した。
 前半40分に縦パスに抜け出すと「一瞬で思いついた」とDFの股を抜くラストパスで先制点を演出。後半10分にもGKを引きつけて左に流し、追加点をお膳立てした。後半アディショナルタイムにはGKも攻撃参加した相手CKでこぼれ球を拾って敵陣まで疾走。最後は無人のゴールにダメ押し弾を決めた。

 全得点に絡む活躍にも「自分の仕事なので」と背番号10。この日は相手の3バック対策で県予選や1回戦までの2トップから3トップに変更された。MF登録の原は最前線の一角で的確なプレスと攻撃の組み立てで奮闘。3トップは山田武久監督が「県予選ではあの形はやっていない」と明かすぶっつけ本番の組み合わせだったが「頭がいいので対応力がある」と認めるイレブンが応えた。

 毎年160人以上の国公立大合格者を出す進学校。現3年生部員6人が来年1月の大学入学共通テストを受ける予定で、原も関西学生リーグの強豪として知られる関学大を一般受験する。「プロの選手がいっぱい出ていて頭もいい」と入学を夢見て、今大会期間中もバス移動の際に単語帳を携帯するなど隙間の時間を見つけては準備に余念がない。

 「サッカーだけ、勉強だけやっていればいいという時代ではない。勉強もサッカーもやる子が、いろんなことができる大人になっていく」と山田監督。卒業後も見据えた名古屋の挑戦が続く。

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