【高校サッカー】青森山田・GK鈴木 PK戦で止めた! 黒田前監督とつくり上げた独特ルーティンで王手

2024年01月07日 04:45

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【高校サッカー】青森山田・GK鈴木 PK戦で止めた! 黒田前監督とつくり上げた独特ルーティンで王手
PK戦で相手の1人目のキックを止める青森山田GK鈴木(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【第102回全国高校サッカー選手権第6日・準々決勝   青森山田1ー1(PK4ー2)市船橋 ( 2024年1月6日    国立 )】 復権を狙う市船橋の前に青森山田の守護神・鈴木が立ちはだかった。2度のPKストップでチームを2年ぶりの決勝に導くと「自分が磨き上げてきた感覚を信じてやれた」と胸を張った。
 劣勢の終盤に追い付かれる嫌な流れで迎えたPK戦。極限に高まった緊張感の中、鈴木は独特のルーティンで心を落ち着かせていた。相手がPKスポットに立つまではゴール内でしゃがみ込んで気持ちを静め、ゆっくりと立ち上がって仁王立ち。ゴールラインでは土俵入りのように、グローブを豪快に2度叩いて気合を注入すると、相手に向かって「来い」と叫ぶ。相手の動きを冷静に見極めて1本目は右、4本目は左に跳んで好セーブし「冷静にPK戦に入れば必ず止められる自信はあった。冷静になることは意識していました」と振り返った。

 ルーティンは一昨年10月に退いた黒田剛前監督(現町田監督)と一緒につくり上げた。黒田監督から「自分自身が落ち着いてPKに入れる準備」として数パターンを話し合いながら試行錯誤。最終的に2回グローブを叩く動作がしっくりきたという。「その積み重ねた結果が今につながったと思う」と笑みを浮かべた。

 今大会2度目のPK戦突破。過去に選手権で2戦2敗と負け越していた市船橋に競り勝ち、いよいよ頂が見えてきた。鈴木は「GKの出番がないのが一番良い勝ち方。良いプレーをしたいという欲を出さず、チームでやることを徹底したい」。4度目の戴冠に向けて静かな闘志を燃やしていた。

 ◇鈴木 将永(すずき・しょうえい)2006年(平18)1月1日生まれ、青森県出身の18歳。青森山田中から同高に進学。小学4年からGKを始めた。身長は中学1年時(1メートル67)から20センチ以上伸びた。卒業後は東海大に進学予定。1メートル89、83キロ。

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