北朝鮮リ・ユイル監督「神経を逆なでする質問をする媒体」と韓国メディアに回答拒否 会見ラストでは号泣

2024年02月28日 21:03

サッカー

北朝鮮リ・ユイル監督「神経を逆なでする質問をする媒体」と韓国メディアに回答拒否 会見ラストでは号泣
<日本・北朝鮮>後半、指示を出す北朝鮮のリ・ユイル監督(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【パリ五輪アジア最終予選   日本2―1北朝鮮 ( 2024年2月28日    国立 )】 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」(FIFAランク8位)は28日、東京・国立競技場で行われたパリ五輪アジア最終予選第2戦で北朝鮮(同9位)を2―1で下し、2大会連続6度目の五輪切符を獲得した。北朝鮮は12年ロンドン五輪以来、3大会ぶり3度目の五輪出場はならなかった。
 北朝鮮は前半26分に先制点を許すと、前半終了間際にはペナルティーエリア右でボールを受けたMFリ・ハクがグラウンダーのクロスをゴール前へ。エリア内のMFチェ・クンオクがヒールで合わせたが、日本のGK山下が体を伸ばしてゴールライン上でボールをかき出す執念のセーブ。決定的なチャンスを決められず、0―1で前半を折り返した。

 後半21分、リ・ユイル監督はFWキム・ヒヨンら3選手を前線に投入して得点を狙ったが、逆に同31分に追加点を献上。それでも同36分にはリ・ハクのパスカットから好機をつくり、途中出場のキム・ヒヨンがGKとの1対1を制してループシュートを決め、1点差に。その後も前がかりで攻めて日本ゴールに迫ったが、同点に追いつくことはできず試合終了のホイッスルを聞いた。

 試合後の会見で、リ・ユイル監督は「両チーム全力を尽くして素晴らしい内容だった。勝利を収めることはできず残念だったが今回の試合を通じて日本、北朝鮮のサッカーがさらに発展するきっかけになると思う」とコメント。続いて韓国メディアの男性記者が最初の質問に立ったが、指揮官は「神経を逆なでするような質問をする媒体なので」と回答を拒否した。

 リ・ユイル監督は前日会見では、韓国メディアが、同国での呼称である「北韓」と呼ぶと「国の正式名称を言ってもらわないと答えられない」と質問を遮って不快感を示す一幕があった。

 指揮官はその後、日本メディアの質問には答えていたが、最後に朝鮮新報から「競技場で応援した3000人のほか、日本各地で同胞たちが熱い応援を送っていた。その同胞たちに一言お願いします」と問いかけられると涙を流す場面も。声を詰まらせながら「同胞のサポーターの皆様にいい結果をもたらすことができず、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」と語っていた。

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