【蹴トピ】圧巻のショートカウンター35発 新スタジアム元年Vへ広島が快勝発進

2024年02月28日 06:00

サッカー

【蹴トピ】圧巻のショートカウンター35発 新スタジアム元年Vへ広島が快勝発進
浦和戦の前半45分、先制点を決めて喜ぶ大橋(左から2人目)ら広島イレブン Photo By スポニチ
 24年シーズンの明治安田J1リーグが23日に開幕した。20チームで戦う今季は16年ぶり復帰の東京Vと2年ぶりの磐田が加わったことでJ1優勝を経験した全クラブがそろい、熱い戦いが繰り広げられそうだ。今回の「蹴トピ」はJリーグ公認データ「J STATS」を活用し、新スタジアムでの開幕戦を勝利で飾った広島に焦点を当てる。
 広島は新スタジアム「エディオンピースウイング広島」で開幕戦を迎え、昨季リーグ最少失点の浦和に2―0で勝利し好スタートを切った。湘南から加入した新戦力のFW大橋祐紀は今節全選手最多のシュート6本を放つなど積極的にゴールを狙い、前半45分に24年シーズン1号となる新スタジアム公式戦1号。昨年は湘南でハットトリックを達成した「開幕戦男」の大橋は後半10分にも2点目を挙げ、2年連続の開幕マルチ弾をマークした。

 スキッベ体制3年目のチームは補強も少数で、主力が多く残留。チームの特徴であるハイプレスは今季も健在で、浦和戦でも前線から圧力をかけた。後半7分には連動した動きでボールを奪い、大橋がペナルティーエリア(PA)内で倒されPKを獲得。相手から攻撃権を奪う「ボールゲイン」のライン41・2メートルは、今節の全チームで最も高い。

 さらに、中盤から前でのボール奪取から10秒以内にアタッキングサードを狙う攻撃「ショートカウンター」が35回で今節最多。25回で同2位の神戸以下を大きく引き離し、昨年4月に名古屋が新潟戦で記録した昨季の1試合最多31回も上回った。広島は昨季も1試合平均のショートカウンターがリーグ最多の20・1回。今季はより威力を増しそうだ。
 守備陣も堅さを見せており、3バック中央のDF荒木隼人は22年清水で得点王の浦和FWチアゴ・サンタナと激しいバトルで無得点に抑えた。自陣の空中戦は5戦全勝。ボールゲインは全選手最多の19回を数えた。

 昨季チーム唯一の全試合出場を果たしたGK大迫敬介も好守を連発し、浦和に開幕戦全チーム最多13本のPA内シュートを許しながらも、4度のPA内セーブでゴールラインを割らせなかった。

 2年連続3位の昨季はリーグ2位の28失点に抑えながら、得点は7番目の42点。初戦で結果を残した大橋はチーム4年ぶりの2桁得点、自身では昨季の13得点を上回る活躍で、新本拠地初年度に広島を優勝へと導くラストピースとなれるか。(データ提供・データスタジアム)

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