気温や気圧の急変化「天気痛」にご注意を 愛知医科大学客員教授・佐藤純氏

2024年02月21日 05:30

社会

気温や気圧の急変化「天気痛」にご注意を 愛知医科大学客員教授・佐藤純氏
温度計 Photo By スポニチ
 異例の暑さからの急激な温度低下に加えて、今後は雨が続くとみられる。週末まで前線が停滞し、気圧も下降する予報となっている。
 気温や気圧の急変化によって注意が必要なのが「天気痛」だ。愛知医科大学客員教授の佐藤純氏(65)によると、耳の奥にある内耳が気圧の急な低下や上昇を感じると、交感神経(体を緊張させる神経)と副交感神経(体をリラックスさせる神経)からなる自律神経のバランスを乱し、頭痛や肩こり、関節痛などの症状を引き起こす。乗り物酔いをしやすい人や冷え性の人は発症しやすいと言われている。

 「天気痛予報」を発表しているウェザーニュースによると、気温のアップダウンが大きいと気圧の変動も大きくなり、この先1週間は低気圧や前線による気圧変化の影響も加わり、天気痛リスクが高い日が続くという。

 天気痛の症状が出やすい予報が出ている場合には、抗めまい薬や、めまいを抑える「五苓散(ごれいさん)」といった、漢方薬の服用などが有効としている。

 ≪お勧めは耳マッサージ≫ 佐藤氏は天気痛対策に、自ら考案した「くるくる耳マッサージ」を勧めている。やり方は以下の通り。
 (1)耳を軽くつまみ、上・下・横に5秒ずつ引っ張る。
 (2)そのまま軽く引っ張りながら、後ろに向かってゆっくり5度回す。
 (3)耳を包むように上下から折り曲げ5秒間キープ。
 (4)耳全体を、手のひらで覆い、ゆっくり円を描くように後ろに向かって5度回す。耳周辺の血行が良くなることで、症状を予防・緩和できるという。

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