関東09年以来“2月の夏日” 東京都心で23・7度 群馬・高崎は25・7度 21日は一転真冬並みに

2024年02月21日 05:30

社会

 日本列島は、関東や東海地方を中心に春を通り越して一気に初夏の陽気となった。
 群馬県高崎市では20日、25・7度まで気温が上昇し、今年初の夏日を観測した。関東地方で2月に夏日を観測するのは2009年以来、15年ぶり。他に夏日となったのは、群馬県伊勢崎市(25・4度)、同県桐生市と千葉県横芝光町(ともに25・0度)の3カ所。暖気が流れ込んできた影響により太平洋側を中心に気温が上がり、全国915観測地点のうち90地点で2月の観測史上最高を記録した。

 東京都心でも23・7度を観測し、5月中旬並みとなる今年一番の暖かさに。東京・銀座では半袖シャツで観光を楽しむ外国人の姿も数多く見られた。

 ただ、気象庁によると、季節外れの暖かさもこの日まで。19日に最高気温13・9度を観測した札幌市で20日、氷点下4度を記録したようにきょう21日には関東、東海地方でも寒気が流れ込み、真冬並みの寒さが戻る予報となっている。21日の東京都心の最高気温は9度前後の予報。気温の乱高下は10度超。体調管理に注意が必要だ。

 異常ともいえる急激な天候の変化が続く中、気象庁は20日、今夏(6~8月)の天候見通しを発表した。地球温暖化に加え、南米ペルー沖の海面水温が上がるエルニーニョ現象の影響により全国的に気温が高くなり、猛暑日が増えると予想。担当者は「4月ごろから暑くなる可能性があり、十分な熱中症対策をしてほしい」と春からの備えを呼びかけた。

 昨夏の平均気温は平年を1・76度上回り、1898年の統計開始以降、最高を更新。今年が昨年ほど高温となるか、現段階では不明だが、偏西風の蛇行など複数の要因が重なれば、記録的な暑さとなる可能性も否定はできないという。


 ≪「河津桜」半袖の観光客も≫ 各地で季節外れの暖かさが続く中、神奈川県松田町の西平畑公園では早咲きの「河津桜」を見に訪れた観光客らも、半袖姿など薄着で汗をかきながら花々に見入った。ピンク色の桜とともに山肌を彩る黄色の菜の花も咲き誇り、鮮やかなコントラストを見せていた。

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