新紙幣発行も自販機は対応遅れ…全面的にキャッシュレス決済に切り替える動きも

2024年07月03日 05:30

社会

新紙幣発行も自販機は対応遅れ…全面的にキャッシュレス決済に切り替える動きも
新紙幣の表面の見本。上から1万円札、5000円札、1000円札 Photo By 共同
 【20年ぶり新紙幣発行 】 自動販売機や券売機などのメーカーでつくる日本自動販売システム機械工業会によると、新紙幣がどこでも使えるようになるには1~2年ほどかかる見込みだ。
 約220万台が設置されている飲料の自販機の遅れが顕著で、3日の発行時点で新紙幣が使えるのは2~3割程度。飲食店の券売機や駐車場の精算機は5割ほど。鉄道の券売機、スーパーやコンビニのレジは8~9割、金融機関のATMは9割以上が対応できる見通しだ。

 物価高や人手不足といった逆風にさらされる企業にとっては追加の出費がかさむ。東京都内で4店舗のラーメン店を経営する会社は約800万円をかけて全店の券売機を新調。店主は「交換しなくて済むならどれだけ良いかと思う」とこぼした。

 小規模な店舗では高価な機械の更新を諦め、導入費用の少ないキャッシュレス決済に切り替える動きも出ている。

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