3日から新紙幣発行 盛り上がる埼玉・深谷 新1万円札の渋沢栄一出身地は“前夜祭”に市民集結
2024年07月03日 05:30
社会
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市役所内では新紙幣を、地元にゆかりのある企業からの寄付金200万円で製作した巨大展示ケースに入れて飾る。市では名前の「栄一」にかけ、1万円札に振られた「記番号」が最も小さい「A1(エーイチ)」の入手を熱望。青木氏は「本当に来てくれたらうれしい」と楽しみな様子。市民課の小平明穂さん(24)は「新紙幣をきっかけに、全国の人に深谷を知ってもらえている」と発行を喜んでいる。
地元の商店街も記念企画を続々と展開している。茶の専門店「澤田園」では、渋沢の顔や名言が書かれた湯飲みやマグカップ、急須を販売。酒店「藤橋藤三郎商店」では、新紙幣デザインのラベルの日本酒「大吟醸 渋沢栄一」などが人気だ。店主の藤橋邦通さん(43)は「新紙幣が起爆剤となり、町もフォーカスされている。いい機運なので、僕らも元気にやっていきたい」と力強く語った。
この日夜には市内で、新紙幣発行を祝うイベントが開催された。発行日を前にした“前夜祭”の位置付けで、集まった約1800人の市民は和太鼓の演奏などで盛り上がった。 (小田切 葉月)