林官房長官 自民総裁選の立候補表明 岸田派頼みの選挙戦に

2024年09月04日 05:30

社会

林官房長官 自民総裁選の立候補表明 岸田派頼みの選挙戦に
記者会見で自民党総裁選への立候補を表明する林官房長官=3日午後、国会 Photo By 共同
 自民党の林芳正官房長官(63)は3日、国会内で記者会見を開き、党総裁選(12日告示、27日投開票)への立候補を正式表明した。派閥裏金事件を受け党改革を推進し「国民の共感を得られる政治を取り戻していきたい」と強調した。政党交付金の国会議員への配分を見直し「(政治資金)パーティー収入への依存度を減少させたい」とした。政治団体の解散届を提出した岸田派頼みの選挙戦となる見通しだ。
 林氏の総裁選出馬は2012年以来、2回目。岸田派ナンバー2の座長を務めていた。官房長官として岸田文雄首相を支えてきた経緯もあり岸田路線の継承発展を目指していくとした。

 裏金事件の関係議員に対し、非公認の追加など新たな処分を行わないとした上で、新事実が明らかになれば処分を見直す考えを示唆した。政治資金を監督する独立行政機関創設を主張した。

 憲法改正を巡っては3年間の総裁任期中に「国会発議を行いたい」と語った。中国との外交姿勢を問われ「私は『知中派』だ。相手を知って交渉しなければ結論を得ることは難しい」と述べた。

 選択的夫婦別姓に関し個人的に前向きだとしたものの、党の意見集約を優先する考えを示した。省庁再編の議論も始めたいとした。

 小泉進次郎元環境相(43)らを念頭に、自身は防衛相や外相などを歴任してきたとし「持てる経験と実績を生かし、国のために使いたい」と力説した。

 会見には岸田派議員らが参加。派閥中心の選挙戦ではないかと問われ「派閥がなくなっても切磋琢磨してきた関係は続く」と言明。一方で、同派以外の議員も同席していると紹介した。

 4日に立候補表明する茂木敏充幹事長(68)は会見で経済再生に努める考えを示した。小林鷹之前経済安全保障担当相(49)は麻生太郎副総裁と党本部で会談。上川陽子外相(71)は会見で、立候補に必要な20人の推薦人確保に関し「めどが立ってきた」と話した。

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