石破新首相、失速 ご祝儀なし?支持率50・7%は過去20年で2番目の低さ 手のひら返しに失望か

2024年10月03日 04:40

社会

石破新首相、失速 ご祝儀なし?支持率50・7%は過去20年で2番目の低さ 手のひら返しに失望か
記者団の取材に応じる石破首相 Photo By 共同
 石破茂内閣が2日、本格始動した。共同通信社が同内閣の発足を受けて1、2両日実施した全国緊急電話世論調査で、内閣支持率は50・7%となった。過去20年の内閣発足直後の支持率としては、08年9月の麻生太郎内閣の48・6%に次ぐ低さと言われた21年10月の岸田文雄内閣の55・7%を下回った。不支持率は28・9%。
 20%台で推移した岸田内閣の末期に比べれば数字は上がったが、世論調査「次の総裁にふさわしい人」で長年トップ常連だった石破首相だけに物足りない数字。いきなりの失速で、国民の失望感がうかがえる結果となった。

 失速要因の一つは“裏金議員”への対応。調査では、派閥裏金事件に関与した議員を衆院選で公認することを「理解できない」との回答が75・6%に上り、「理解できる」は20・0%にとどまった。石破茂首相の就任で「政治とカネ」の問題が「解決に向かう」とした人は22・8%、「解決に向かわない」が73・0%だった。期待した処分への姿勢が消極的なことへの不満がにじんだ。

 石破首相は自ら「納得と共感内閣」と命名したが、国民の納得も共感も得られていないのが現状だ。一方、立憲民主党の野田佳彦新代表については「期待する」が50・4%。近づく解散総選挙に向けて気になる数字だ。

 この結果に、党関係者は「総裁選の時に言っていたことから手のひら返し。信頼を損ねたのだろう」と“変節”が響いたと分析。石破首相は、選挙戦では十分な論戦を経ての解散総選挙を主張していた。だが、新総裁に選出されるやいなや早期解散に方向転換。支持率が高まりやすい発足直後の「ご祝儀相場」を期待してのものだったが、思い通りに事が運んでいるとは言い難い。党内では「ご祝儀相場として50%超は低い」との声が漏れる。

 27日の投開票まで1カ月弱。異例の超短期決戦が、裏目に出かねない状況だ。

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