石破首相、ピンチ拡大 「心からお祝い」もトランプ氏と面識なく会談実現急ぐ 内政に加え外交も心配
2024年11月07日 04:02
社会
外務省筋は「トランプ氏が今回は日本からすぐ会いに来ないのかと感じれば、日米関係に悪影響を及ぼしかねない」と危ぶむ。石破首相が今月中旬に首脳会議のためペルーとブラジルを訪れた後、米国に立ち寄り会談すべきだとの声は多い。
しかし、トランプ氏は同盟国への厳しい姿勢や予測不能な言動で知られるため、見通しは明るくない。衆院選での自民党の歴史的大敗を受け、石破内閣の支持率は下がり続けており、永田町関係者は「内政が弱っている時にトランプ氏が大統領となればいろいろと日本側に不利な条件を突きつけられて、つけ込まれるのでは」と不安げに話した。
首相は党総裁選の時から日米地位協定の見直しを掲げてきた。在日米軍に法的な特権を認めた地位協定の改定は米軍の行動の制約につながるだけに、同関係者は「米国第一のトランプ氏が聞き入れるはずもなく、むしろもっと米国に有利な要求をしてくるのではないか」と指摘。首相はトランプ氏の返り咲きでさらなる窮地に立たされそうだ。