大学Information
【玉川大学】90周年記念事業で鹿児島に宿泊研修施設建設
2018年01月06日 05:30
社会
「久志晴耕塾」の外観は、太陽の反射を軽減するアースカラーを基調としながら、大きな屋根は、栽培するポンカン(果樹)を、それを支える柱は、果樹の幹のイメージを重ね合わせ、全体があたかも翼を広げ、空・未来へ向けて羽ばたく形象の設計コンセプトとなっている。また外装のデザインには、久志ならではの自然環境の特徴である「太陽」「砂」「土」「岩」をモチーフとして取り入れている。
内装には、鹿児島特有の暑さや湿気を和らげる機能的な自然素材を取り入れ、さまざまな教育活動の場面で五感を刺激する快適な内部空間を演出する。鹿児島県産の木材やシラスなど、地元の自然素材のほか、町田キャンパス内で伐採した樹木を再利用して内装材に利用。芸術学部の椿敏幸准教授と学生らが室内装飾として使われるランプシェードと陶板レリーフを制作した。
施設内には開放的なラウンジや落ち着きのある色調の自習室を設置。ラウンジと自習室は隣接しており、一体利用ができるフレキシブルな設計となっている。自習室と廊下の間には水槽が配置され、久志の海の生き物を観察することができる。また、キッチンスペースはオープンキッチンになっており、料理や食事をしながらコミュニケーションがとれる設計。キッチンとの間仕切りが可能なダイニングも、ラウンジや自習室と一体利用ができる作りになっている。