「ダビデとゴリアテの戦い」1メートル70の小兵が巨人狩りで全仏8強入り

2018年06月05日 09:35

テニス

「ダビデとゴリアテの戦い」1メートル70の小兵が巨人狩りで全仏8強入り
テニス全仏オープン第9日、K・アンダーソン(奥)を下し、8強入りしたD・シュウォーツマン(手前)(AP) Photo By AP
 【テニス全仏オープン第9日 男子シングルス ( 2018年6月4日    パリ・ローランギャロス )】 「ダビデとゴリアテって知ってるかい?」。全仏で初めての8強入りを決めた世界12位のディエゴ・シュウォーツマン(25=アルゼンチン)は、試合後の会見で上機嫌で言った。「子供の頃に学校で読んだんだ。2メートルを超える選手と対戦するときは思い出すようにしている。それが踏ん張れた理由だね」
 羊飼いの少年が巨人を打ち倒す旧約聖書の物語。1メートル70のシュウォーツマンが2メートル3の世界7位、ケビン・アンダーソン(32=南アフリカ)に挑むさまは、まさにダビデとゴリアテの戦いだった。しかもシュウォーツマンは第1、第2セットを落としてからばん回した。身長差33センチの凸凹対決。相手の弾丸サーブに必死で食らいつき、チャンスを信じた。「どうやって勝ったのか分からない」と無我夢中でフルセットを戦い抜いた。

 昨年の全米オープンに続いて4大大会2度目の8強入りを果たし、準々決勝はさらなる“巨人”が待ち構えている。ラファエル・ナダル(32=スペイン)とは今年3度目、通算6度目の対戦。「いつも自分にはできると信じている。そうじゃなきゃテニスをしてない」。赤土の王者からの初勝利、そして初の4強入りを目指し、“小さな勇者”はどんな大きな相手にもひるむことはない。

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