ウルフ、令和を背負う!平成最後に初日本一「思っていた何十倍もうれしい」
2019年04月30日 05:30
柔道
初戦で同じ100キロ級の新添悠司(大阪府警)相手に内股を仕掛けられた際、「全然微動だにしなかった」ことで好調さを実感。2年前の決勝で敗れた王子谷には、延長2分過ぎに内股で145キロの巨体を転がしリベンジ。小川戦も組み手で優位に立つと、大内刈りで有無を言わせぬ一本。決勝では90キロ級の加藤博のうまさに序盤は苦戦も、最後は支え釣り込み足で技ありを奪い「減量がなく、力を十二分に出せた」と振り返った。
主戦場は100キロ級だが、この日の体重は普段と同じ108キロ。切れ、スピード、パワーと三拍子そろうベスト体重で戦えたことが快進撃の原動力だ。課題は減量時に、同じ力を出せるかどうか。「減量するとスタミナが不安になる」ことから、4カ月後の世界選手権に向けては普段の体重を105キロでキープ。削り幅を小さくする新たな試みに取り組む。
01~03年に3連覇を達成している男子日本代表の井上監督からも「世界選手権、来年の五輪に向けても頼もしい」と最大級の賛辞を贈られたウルフ。「カタカナの名前の人が全日本を獲ったのは初めて。そういうのもうれしい」と平成最後に刻んだ名前を、令和の時代にさらに輝かせる。
◆ウルフ・アロン 1996年(平8)2月25日生まれ、東京都出身の23歳。6歳の時に講道館の春日クラブで柔道を始め、千葉・東海大浦安高では2年の時に1学年上のベイカー茉秋とともに団体戦で3冠を達成。14年4月に東海大に進学し、15、16年の講道館杯を2連覇。初出場だった17年世界選手権で優勝、昨年は5位。得意技は大内刈り、内股。1メートル81。4段。左組み。父が米国出身、母が日本人のハーフ。
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