女子ゴルフ新時代を予感させる「プラチナ世代」の活躍

2019年04月30日 11:00

ゴルフ

女子ゴルフ新時代を予感させる「プラチナ世代」の活躍
活躍が期待される(左から)安田祐香、吉田優利、古江彩佳 Photo By スポニチ
 新たな時代の到来を予感させる新世代の活躍だ。平成の終わりを告げるカウントダウンが始まったなか、4月22日に行われた女子ゴルフの全米女子オープン国内予選会。アマチュアの吉田優利と上野菜々子が見事に本戦への出場権を獲得した。さらに25日から28日まで開催されたアジアパシフィック女子アマ選手権では安田祐香(大手前大1年)が優勝。7月のエビアン選手権、8月のAIG全英女子オープンのメジャー2大会の出場権を手にした。
 3人は2000年生まれで、「プラチナ世代」と言われている。女子ゴルフ界では2学年上の畑岡奈紗、勝みなみ、新垣比菜ら「黄金世代」が活躍するなか、「この世代もレベルが高い」と高い評価を集めている。4月上旬に行われたオーガスタ女子アマで3位に入るなど世界レベルの安田はアジアパシフィック女子アマで前回優勝のティティクルに8打差つける圧勝で格の違いを見せつけた。また、吉田は昨年、日本女子アマ、日本ジュニアの2冠に輝いた。2人はナショナルチームに所属しており、昨年8月にはアイルランドで開催された世界女子アマチーム選手権(もう1人は西村優菜)で過去最高の2位に入ったメンバー。私生活でも仲が良く、安田の活躍に刺激を受けた吉田は「オーガスタにいけなかったので、この大会は絶対行きたかった」と気合のラウンドで全米切符を勝ち取った。また上野は昨秋の大王製紙エリエール・レディースで最終日最終組を経験。優勝した勝みなみには突き放されたが「諦めない気持ちを持てて、いい経験になった」と大事な予選会に生かした。

 同じ2000年生まれで14歳で全米女子オープンに出場した山口すず夏は、今季から米ツアーを主戦場とした。国内のプロテストには受けず、2020年の東京五輪出場を目標に定め、世界ランクを上げるために海外進出を決断。ほかにもプロのツアーで健闘する好素材がひしめいている。時代は「平成」から「令和」に変わるが、女子ゴルフ界は、確実に世代交代の波が押し寄せているようだ。(黒田 健司郎)

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