“谷間の世代”石井理緒が初奪首!地元で初Vへ猛チャージ

2019年06月09日 05:30

ゴルフ

“谷間の世代”石井理緒が初奪首!地元で初Vへ猛チャージ
18番、バーディーパットを決める石井(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー ヨネックス・レディース第2日 ( 2019年6月8日    新潟県 ヨネックスCC=6456ヤード、パー72 )】 16位から出たホステスプロの石井理緒(19=サーフビバレッジ)が5バーディー、ボギーなしの67と伸ばし、通算7アンダーでキム・ヒョージュ(23=韓国)と並ぶ首位に浮上した。地元・新潟出身の19歳にとって自身初の首位。“黄金世代”と“ミレニアム世代”に挟まれた“谷間の世代”が、慣れ親しんだコースで初優勝を目指す。首位と1打差の3位には今季2勝目を狙う上田桃子(32=かんぽ生命)がつけた。
 地元・新潟の声援が後押ししてくれた。最終18番。4メートルのバーディーパットが、最後の一転がりでカップに吸い込まれた。5つ伸ばし初の首位に浮上。石井は感謝を口にした。

 「声援で入ったんじゃないかな。この順位は他のコースだったらビックリですけど、このコースなら不思議じゃないです」

 雨の中、序盤からバーディーを重ねた。1番パー5で第3打を2メートルにつけると、4番パー4では129ヤードの2打目を80センチにピタリ。初日はショットが右に曲がる傾向があったが、終盤にフェースの開きを修正。「意識して良くなった」とこの日ベストの67で回った。

 自宅はコースから車で約1時間半の新発田市。幼少期から観戦に訪れていた今大会ではベストアマを3度獲得しており、「ここはジュニア時代から、数が分からないほどラウンドしている」。火曜日には同じヨネックスと用具契約を結ぶ海外メジャー覇者のキム・ヒョージュとラウンド。緊張しない方法を尋ね「何も考えないことだよ」と助言を受けて、それを心掛けて予選を戦ってきた。最終日はその先輩と最終組で回る。

 98年度生まれの“黄金世代”と00年度生まれの“ミレニアム世代”に挟まれた“谷間の世代”。同学年の菅沼菜々らとは「私たちの世代は飛ばされたね」という話もするという。優勝となれば世代初。さらに昨年のプロテストに失敗した石井にとって、LPGA会員になるチャンスでもある。「簡単でないことは分かっていますが、そうなったら最高です」。世代をアピールする初Vを目指す。

 ◆石井 理緒(いしい・りお)
 ☆生まれ 2000年(平12)1月3日生まれ、新潟県新発田市出身の19歳。  ☆サイズと血液型 1メートル65。A型。
 ☆ゴルフ 家族の影響で8歳から始める。二葉小、本丸中を経て開志国際高に進学。16年全国高校ゴルフ選手権春季大会優勝。学校の授業を終えると父・俊(しゅん)さん(53)が経営する新発田城CCで練習に励んだ。師匠は叔母の石井和美プロ(45)。
 ☆今季成績 QTランク17位で参戦1年目の今季はここまで13大会に出場し、予選通過は3回のみ。最高成績は22位で獲得賞金は142万8000円。
 ☆趣味 K―POPを聴くこと。好きな歌手は解散したボーイズグループ「Wanna One(ワナワン)」。
 ☆好きな色 ピンク。クラブのシャフトも特注でピンクに。

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