ベイカー茉秋 復活ののろし 東京五輪代表へライバル差し切る
2019年06月09日 19:54
柔道
21歳で五輪王者となった後は、苦難の連続だった。翌2017年の全国選抜体重別選手権1回戦で脱臼ぐせがあった右肩を完全に脱臼。その後の精密検査で右外傷性肩関節脱臼を診断され、手術を受けた。18年2月には実戦復帰したものの状態は上がらず、「手術もあり、復帰の過程でも思うようにいかず、気持ちも落ちた時期もあった」。バーンアウト(燃え尽き)状態に陥った時期もあったが、今年4月の選抜体重別でも3位にとどまり、ようやく気持ち的にも吹っ切れた。
選抜後、所属の賀持道明監督に「付きっきりで見てもらいたい」と自ら願い出て、練習の虫と化した。早朝から走り込みやトレーニングで追い込み、畳の上での稽古では以前はやらなかった100キロ超級の選手との乱取りにも着手。「ケガのリスクはあるが、得られるものがある」と手応えを語ったベイカーに、賀持監督も「もう一度、死ぬ気でやろうと話した。ハードにやってますよ」と目を細めた。
90キロ級は昨年の世界選手権銅メダルの長沢憲大(パーク24)、今年の世界代表の向翔一郎(ALSOK)に加え、18歳の村尾三四郎(東海大)も力を付けており、東京五輪代表争いの男子最激戦階級。ベイカー自身、「今は3、4番手」と自覚するからこそ、「もうやるしかない。覚悟を決めて頑張ってます」。自分の心と体に鞭を打ち、大外一気で2連覇への可能性をつなぐ。
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