サニブラウン 東京五輪「3種目」出場見えた! 100㍍&200㍍&400リレー

2019年06月09日 05:30

陸上

サニブラウン 東京五輪「3種目」出場見えた! 100㍍&200㍍&400リレー
男子400メートルリレー決勝で第2走者として出場したサニブラウン(右から2人目)(AP) Photo By AP
 【サニブラウン 日本新記録9秒97 】 20年東京五輪でサニブラウンの3種目出場が見えてきた。全米大学選手権では約1時間30分の間に3種目に出場した。五輪以上にタフな日程のレースで、400メートルリレーでは第2走者として今季世界最高となる37秒97での優勝に貢献。100メートルは日本新の9秒97、200メートルは日本歴代2位の20秒08をマークした。3種目に出場すれば00年シドニー五輪の伊東浩司以来となり、メダルが有力視されるリレーを含め3種目全てで決勝に進出する可能性もある。
 東京五輪のタイトな日程も今のサニブラウンには関係ない。全米大学選手権で400メートルリレーを含めた3種目を短時間でこなしたことで「立て続けに走る心構えをして(記録を)更新できた」と自信を得た様子だ。

 サニブラウンが100メートル、200メートル、400メートルリレーで代表に選ばれた場合、20年東京五輪の陸上競技スケジュールに当てはめると、8月1日から同7日までほぼ連日レースに出場することになる。バルセロナ五輪男子400メートル8位の高野進氏によれば「今回の全米大学選手権のようなスケジュールを経験していれば、五輪は決して無理なスケジュールではない」という。また「実力が付いている分、予選では全力で走らなくても突破できる。ボルトのように力のある選手は準決勝、決勝のレースのために省エネで余力を残しておけるので大丈夫」とした。

 サニブラウンは、かつて400メートルリレーに関して「苦手」と言っていたが、今大会はフロリダ大の2走として出場し、今季世界最速タイムをマークして優勝した。日本チームはフロリダ大のオーバーハンドパスとは違い、お家芸ともいえるアンダーハンドパス。サニブラウンと日本チームが練習する機会が少ない分、バトンワークに不安も残るが高野氏は「ミックスパス」を提案する。「選手やコーチが決めればいいと思うが、サニブラウンがアンダーハンドに慣れないなら(チームの中で)オーバー、アンダーを織り交ぜてもいいと思う。国内でもやっているチームはある」という。

 走順は2走を推す。「フロリダ大でもきれいにつないでいた。それを見ると2走かアンカー、どちらでも行けると思う。直線で勝負させたい」と3種目出場へ太鼓判を押していた。

 ◇オーバーハンドパス 次走者は後ろに手のひらを向けて腕を伸ばし、前走者が前に押し出すようにしてバトンを渡す。走者間の距離(利得距離)を長く取れる。
 ◇アンダーハンドパス 次走者は腰の辺りで手のひらを下に向けて構え、前走者が下からバトンを渡す。ほぼ手渡しするのでバトンを落下させる危険性が低い。

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