視覚障がい者柔道男子66キロ級 瀬戸勇次郎、王者藤本超えへ「一つずつ」

2020年01月02日 10:15

柔道

視覚障がい者柔道男子66キロ級 瀬戸勇次郎、王者藤本超えへ「一つずつ」
試合を行う瀬戸(上)と藤本(下) Photo By スポニチ
 【8・25開幕 東京パラリンピック 】 視覚障がい者柔道男子66キロ級に、新たな風が吹いている。先天性の色覚異常がある瀬戸勇次郎(19=福岡教大)は、96年アトランタ大会から3連覇の藤本聰(44=徳島視覚支援学校職)が君臨してきた階級で、真っ向勝負を挑んでいる。転向直後はかなわなかったが、現在対藤本4連勝中。僅差ながら代表争いも瀬戸がリードしている。「初対戦では格の違いを見せつけられたが、今は東京パラを争うライバルです」と胸を張った。
 高校3年の夏まで健常者の大会に出場したが、目立った実績はない。しかし、関係者から誘われて17年にパラに転向してから全日本2連覇など、勢いは止まらない。今年から日本代表として国際大会に参戦する若武者は「(東京パラには)出たいが意識しすぎず、一つずつやっていきたい」と淡々と語った。

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