NBAが球宴を“コービー追悼方式”に変更 第4Qは「プラス24点」が目標

2020年01月31日 09:37

バスケット

NBAが球宴を“コービー追悼方式”に変更 第4Qは「プラス24点」が目標
テキサス州オースティンの壁に描かれたブライアント氏の次女ジアナさんの絵(AP) Photo By AP
 NBAは30日、オールスターゲーム(2月16日=シカゴ)の競技方式を変更した。26日にヘリコプターの墜落事故で死去した元レイカーズのコービー・ブライアント氏(享年41)を追悼するための新方式で、時間無制限となる第4Qは、第3Q終了段階でリードしたチームの得点に、ブライアント氏の現役後半の背番号にちなんで「24点」を加えた数字が“ターゲット・スコア”となる。たとえば「チーム・レブロン(ジェームズ)」が第3Q終了時に、「チーム・ヤニス(アデトクンボ)」に110―100と10点をリードしていた場合、ターゲット・スコアはチーム・レブロン側の得点に24点を足した134点。一方、チーム・ヤニス側は34点を加えて先に134点をマークすれば勝者となる。
 第1~3Qの競技方式も変更。各クオーターが終わるたびにスコアは「0―0」に戻され、そのクオーターでより多くの得点をマークしたチームに寄付先を決めることができる10万ドル(約1090万円)のチャリティー資金が手渡される。

 チャリティー資金の総額は50万(約5500万円)で、最終スコアで勝者となったチームが20万ドル(約2200万円)の資金を獲得。仮に1~3Qと最終スコアですべて同じチームが勝った場合(10万ドル×3+20万ドル)には、敗者のチームにも10万ドルが贈られる。なおスコアはリセットされるが、第4Q開始時にはそれまでの合計得点が表示され、ターゲット・スコアを目指すことになる。

 ターゲット・スコアは昨夏に開催された大学OB選手の大会で採用されており、第4Q残り4分で時計を止めてそこからリード側の得点に8点を追加したものが、“フィニッシュ・ライン”となっていた。サンダーのガードで選手組合の会長を務めているクリス・ポール(34)がこれを推奨しNBAでも検討。ターゲット・スコアを何点に設定するかは議論があったが、今回はブライアント氏を追悼するために「24点」に落ち着いた。NBA運営部門のバイロン・スプルーエル氏は「もしうまくいけばそのまま続けていくことも考えている」とコメント。今回の新方式の評判が良ければ、来年以降も継続される可能性もある。

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