元大関・琴奨菊が引退会見 6日目最後の取組で完全燃焼「全て土俵に置いてきた」

2020年11月15日 15:10

相撲

元大関・琴奨菊が引退会見 6日目最後の取組で完全燃焼「全て土俵に置いてきた」
国技館館内であいさつまわりする元琴奨菊の秀ノ山親方(右)=撮影・郡司 修 Photo By スポニチ
 日本相撲協会は15日、大関を通算32場所務めた十両・琴奨菊(36)の現役引退および年寄「秀ノ山」の襲名を発表。リモート会見した秀ノ山親方は「何とか頑張って土俵を務めて、応援してくれる方に結果を出そう思ってやったが、体が言うことを聞かず、ここが自分の終わりかと思って決断しました」と土俵に別れを告げた。
 05年春場所以来、約15年ぶりに十両に陥落した今場所。4敗目を喫した5日目の取組後に師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)に引退を意向を伝えると、「ぶつかってみろ」と言われて稽古場に向かった。その日はからだが動いたものの6日目を迎えた朝稽古で限界を感じ、「やるべきことは全てしたが、どうしても体がいうことを聞かない。勝っても負けても引退」と最後の土俵にすると決意した。

 両国国技館へ向かう車中から、師匠に気持ちを伝え、最後の取組では代名詞と言える“琴バウワー”を妻子が見守る前で披露。白星で飾ることはできなかったが、「応援してくれた方に感謝の気持ちが伝われば」と完全燃焼した。愛する家族のため、8日目の観戦チケットも購入していたが、「そこまで持つか分からない」として6日目のチケットを手に入れていた。「国技館で相撲を見せれたことがうれしいと思います。全て土俵に置いてきたつもり」と安どした。

 36歳は思い出の一番について、「幕下の時とか下のときに厳しく胸を出してくれた兄弟子とかやっぱり師匠の思いとか、ライバルの存在が一番」と話した。栄光よりも苦労した時期が一番の思い出だ。ただ、再度対戦したい相手を聞かれると、「それは横綱・稀勢の里関です」と即答。何度も火花を散らした和製横綱の名前を挙げた。

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