渡部暁斗 ラスト3位争いは「優しさが出た。勝負に徹していかないと」 北京五輪へ「課題も見つかった」

2021年03月07日 07:49

ノルディック複合

渡部暁斗 ラスト3位争いは「優しさが出た。勝負に徹していかないと」 北京五輪へ「課題も見つかった」
複合男子団体スプリントで4位となった渡部暁斗とと山本涼太(AP) Photo By AP
 【ノルディックスキー世界選手権第10日 ( 2021年3月6日    ドイツ・オーベルストドルフ )】 複合男子団体スプリントで渡部暁斗(32=北野建設)と山本涼太(23=長野日野自動車)の日本は前半飛躍で合計296・0点をマークし首位に立ったが、後半の距離(15キロ)で後退し4位。渡部暁は「良いところにいってメダルを逃すのは少し悔しい気持ちが残っている」と振り返った。
 前半飛躍では渡部暁が136メートル、山本が136・7メートルの合計296点でトップ。2位のオーストリアに2秒差で後半距離をスタートさせたが、1周目でトップを譲ると3位スタートのノルウェーにもかわされた。最後の直線では渡部暁が、ドイツのエリック・フレンツェルと激しい3位争いを展開。銅メダルを懸けてデッドヒートを演出したが力尽きた。終盤は選択したレーンに雪が深く積もっていて足をとられてバランスを崩すなど減速した場面もあり「ちょっと優しさが出たと思う。フレンツェルをブロックするようなかたちで入ることもできた。卑怯ではないけど、そういう手は使いたくないなって(思考が)頭をよぎっちゃった。そういう気の弱さが出てしまった。人間、そこは変えられないところではあるけど、勝負に徹していかないとメダルは獲れないのかな」と打ち明けた。

 これで今大会の全種目を終えた。「自分が期待していたほどの結果は出せなかったけど、(個人ラージヒルで)銅メダルを獲得して日本に持って帰ることができるのは最低のラインはクリアできたかな」と話し、来年の北京五輪を見据え「課題も見つかった。モヤモヤが残るのも悪くない。“もっとやらなきゃいけないんだ”って気を引き締める意味で、ここでこういう負け方をするのもありだと思う」と前を向いた。

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