人気の小兵業師対決は宇良が炎鵬を寄り倒す 物言いに「もう1回なら気持ちがもたなかった」

2021年03月21日 16:25

相撲

人気の小兵業師対決は宇良が炎鵬を寄り倒す 物言いに「もう1回なら気持ちがもたなかった」
<3月場所・8日目>炎鵬(手前)を攻める宇良(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所8日目 ( 2021年3月21日    両国国技館 )】 注目を集めた十両の小兵業師による初対決は東7枚目で1メートル76、143キロの宇良(28=木瀬部屋)が、東4枚目で1メートル68、98キロの炎鵬(26=宮城野部屋)を寄り倒した。人気両力士の熱戦に国技館は大いに沸いた。ともに6勝2敗となり、千代丸を含め十両優勝争いトップに並ぶ形となった。
 仕切り線からやや下がって構えた宇良は、真っすぐにぶつかってくる炎鵬と低い姿勢を保ちながら突き合う。攻め込まれて俵に足がかかる場面もあったが、相手の引きに乗じて逆襲。炎鵬は土俵際で上体を反らしながら突き落としを放つが、先に左足甲が返っていた。宇良は相手が倒れ込むのを見ながら土俵外に飛び出した。物言いがついたものの協議の末、軍配どおりに宇良の勝ち。

 まだ呼吸が整わないままリモート取材に応じた宇良は「(同体取り直しで)もう1回なんてなったら気持ちがもたなかった。あそこで勝負が決まって良かった」と胸をなで下ろした。学生時代の13年に対戦した際は自身が勝っている。「あれから何年経ったのか、参考にはなりません。(当時は自分も)体がもっと小さかったので」と苦笑いした。本場所の土俵上で対面した印象について「あれだけ小さい体で。正面に立つと違う意味で怖い雰囲気があった。自分もそういうオーラを出していきたい」と語り、感服した様子だった。

 一方の炎鵬は「(物言いがついても)“もう一丁”はないと思っていました。完敗です。憧れの相手で緊張していましたし、浮き足だった。宇良関しかない雰囲気がありました」と振り返る。さらに「今度は上(幕内)でやれれば」と次回対戦を早くも心待ちにする。小兵業師による“名勝負数え歌”が始まりそうだ。

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