バレット本領発揮でサントリー歴史的大勝「府中ダービー」史上最多73得点

2021年03月21日 05:30

ラグビー

バレット本領発揮でサントリー歴史的大勝「府中ダービー」史上最多73得点
<東芝・サントリー>東芝・トッド(右)にタックルするサントリー・バレット(撮影・吉田 剛) Photo By スポニチ
 【ラグビートップリーグ第4節第3日   サントリー73ー5東芝 ( 2021年3月20日    秩父宮 )】 雷のために13日に中止となった1試合が行われ、サントリーが73―5で東芝に大勝し、開幕からの連勝を4に伸ばした。序盤はニュージーランド代表SOボーデン・バレット(29)がキックで試合を組み立て、中盤以降は計9つのトライラッシュで同じ東京都府中市に練習拠点を置くライバルを圧倒。73得点、68得点差は、いずれもトップリーグ(TL)での「府中ダービー」史上最多となった。
 足技で崩して大技でたたみ掛ける。サントリーが戦術教本に載るお手本のようなラグビーで、自軍と並びTL歴代最多タイの優勝5度を誇る東芝を圧倒した。その中心的役割を担ったバレットは「東芝はラインスピードを上げてディフェンスしてくるので、スペースに蹴ってスピードを落とし、バックスリーにプレッシャーをかけたかった」と明かした。

 序盤はSH流やCTB中村亮主将と共同し、長短も弾道も自在のキックをピッチの空白地に放った。警戒した相手は防御のスピードが鈍り、本来得意とするFWの密集戦でも後手に。そこにイエロージャージーのFW勢が踏み込んだ。次々とペナルティーを誘って開始13分までに3PGで9点をリード。その後は9トライを量産し、バレットは「スペースにボールを運べたのも、FWがハードワークをしてくれたおかげ」と感謝した。

 開幕3連戦は自陣からでもボールを継続するアグレッシブアタッキングラグビーで3連勝。この日はバレットが本格的に足技を解禁したことで、見事に相手の裏をかいた。10番は「(中止試合の)12分間で東芝のフィジカルを感じたので、いい準備ができた」とニヤリ。1週間前に体を当てた感覚を元にさらに入念な準備を施し、ライバル史に残る記録的大勝に結びつけた。

 シーズンは中盤戦に突入し、27日にはトヨタ自動車、4月3日はクボタとここまで無敗の両チームとの対戦が控える。中村亮主将は「勢いに乗るチャンス。これからタフなゲームが続くので、もっとサントリーらしいゲームをしたい」と宣戦布告した。

 ≪過去の最多得点は61≫トップリーグのサントリー―東芝で過去の最多得点は、東芝が優勝した08~09年シーズンの東芝61―5サントリー。56点差も最大だった。通算勝敗はこれで東芝の11勝10敗と拮抗(きっこう)している。

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